最近、背景のいい人と特別な背景のない人の成功が話題だ。誰かのバックアップで目立つよりは自分の力で活躍するスターが認められるこのごろだ。こんな雰囲気は歌謡界にも及んでいる。中小プロダクションから野心を持って送り出したアイドルグループが、大型プロダクションに劣らない成功をした良い例として挙げられている。
その代表的な例に防弾少年団を挙げることができる。作曲家パン・シヒョクの会社Big Hitエンターテイメント所属だが、デビュー前やデビュー直後、確かに大型プロダクションほどの支援はなかった。それでも2013年に発表した防弾少年団のデビューアルバム「2 COOL 4 SKOOL」は、約6万枚の販売量を記録した。
その後防弾少年団は、2年余りの間に恐ろしい上昇勢を見せた。次第にアルバム販売量を増やしながら2nd アルバム「Skool Luv Affair」では10万枚を越し、3rdアルバム「花様年華 pt.1」では、20万枚に近付いた。それこそ驚くべき成長だ。
最近発表した「I NEED U」は、各種の音源チャートで発売直後1位や2位にランクされた。日本では、オリコンのアルバム週間チャートで1位になり、アジアを越えてアメリカや南米でも熱い反応を得た。海外ファンの指標だと言えるNAVER スペシャルVアプリのファンの数も、BIGBANGやSMタウンと並んで最上位圏に入っている。
防弾少年団の驚くべき成功の背景には、なんのバックアップもないという果てしない現実が位置していた。中小プロダクション、相対的に見て歌謡界では不利な位置にあるため、自然に現実に対する悩みや反抗を表す歌詞を歌ったが、それが10代を中心に共感を得た。
「学校3部作」と呼ばれた防弾少年団のデビュー初期の3つのアルバムには「No More Dream」、「N.O」、「Boy In Luv」など10代の夢と未来、愛などに対するストーリーが入っている。心細い青春を歌に込めたら同年代のファンの共感指数は上がるしかない。
最近出したヒット曲「DOPE」は、メンバーが練習室で努力してながら少しずつ成長して行く自分たちのストーリーだった。自分のストーリーで自らの青春の記録を描いて行く過程がファンにずっしりとした響きを感じさせた。華麗なパフォーマンスも効果的だったが、防弾少年団の真心が通じたといえる。
そんな彼らが再度底力を見せる機会を迎えている。30日に4thミニアルバム「花様年華 pt.2」を発表する予定だが、ティーザー映像が公開される度に熱い反応を得ている。デビュー3年目、防弾少年団の音楽を待つ人々が大きな期待をかけている。
バックアップがあるのとないのとの違いが悲しい現実だが、防弾少年団の躍進は歌謡界に多くのメッセージを投げかけた。2013年6月、彗星のように現われた新人グループ防弾少年団。2年半がすぎた今、名実共に歌謡界の「人気アイドルグループ」に生まれかわった。