「『巨人』の時も、監督はこだわるところは本当に執拗でしたが、今回はそうした部分が良い意味で削ぎ落とされていました。何がベストで、何がそうでないかを、すぐに判断されている印象でした」「『ナンバーワン』では、良い部分はさらに伸ばし、足りない部分は対話を通じて補おうとしてくださったので、俳優としては演技そのものに集中できて、とてもありがたかったです」童顔の印象とは裏腹に、チェ・ウシクはすでに30代後半に差しかかっている。
制服姿が自然に映る俳優としてたびたび話題に上がってきたが、これについては「おそらく『ナンバーワン』が、制服を着る役としては最後になると思います」と率直に語った。
「正直、まだ着たい気持ちはあります。でも同世代の俳優たちと共演する機会も増えましたし、そういう点も考えないといけない。ドラマの現場では実際の高校生が起用されることも多くて、そんな中で僕が制服を着て会ったら、さすがにおかしいですよね。条件が合えば可能かもしれませんが、制服の演技は今回が最後になる気がします」
さらに、「高校生役と、その後の大人の役では、感情の流れも演技のトーンもまったく違います。僕自身も、世の中に揉まれてきた分、純粋で澄んだ感情をすぐに引き出すより、先に計算してしまうようになっていて、あの頃とは大きく変わったと思います」と、笑いを交えて語った。
チェ・ウシクは終始、演技や作品を通じて「成長」という言葉を口にしていた。「ナンバーワン」でハミンを演じながら、家族という存在について改めて考えるきっかけを得たことが、何より大きかったという。
「兄がいつも僕に言うんです。『悩みや心配事があったら、必ず話せ。解決しなくても、重さは半分になるし、もっと軽くなる』と。ハミンを演じながら、その言葉を何度も思い出しました」そして、「人に近づき、正直になることの大切さを、ハミンという人物を通して、僕自身も改めて考えることができました」と語った。
高校生から大人へと成長していく、繊細な息子の姿を描いた映画「ナンバーワン」は、11日に全国の劇場で公開される。
(インタビュー③へ続く)







