「インタビュー」②「ナンバーワン」チェ・ウシク、12年ぶりに再会したキム・テヨン監督への本音「壊したくない関係だった」

「僕は心配性で、プレッシャーを強く感じるタイプなんです。『巨人』で多くの賞と栄光をいただいただけに、むしろキム・テヨン監督との関係を壊したくなくて、再会をためらいました」

最近、ソウル市チョンノ(鍾路)区にあるカフェで、映画「ナンバーワン」の公開を控え、ヘラルドミューズと会ったチェ・ウシクは、キム・テヨン監督との再会について、「心配していたことが無意味に思えるほど、良いことの多い現場だった」と振り返った。

チェ・ウシクにとって本作は、特別な意味を持つ作品だ。自身のフィルモグラフィーにおいて、大きな転機となった人物との再会が実現したからだ。チェ・ウシクは映画「ナンバーワン」を通じて、忠武路(韓国映画界)で頭角を現す契機となったキム・テヨン監督と、映画「巨人」以来、12年ぶりに再び向き合った。

キム・テヨン監督が「自分はチェ・ウシクの専門家だ」と語っていることについて、チェ・ウシクは「そんなこと、言わないでほしいんですけど(笑)」と照れつつも、「正直、認めたくはないですが、確かに僕のことを本当によく分かっていると思います」と語る。

「時には、僕がモニターを見に行かなくても、すでに監督が僕の考えていたことを言ってしまって、そのまま終わることもあります。僕がいつ一番不安になって、いつ一番幸せなのかも、すべて分かっているような気がします」そう語りながら、長い時間をかけて築かれてきた信頼関係をにじませた。

キャリアを重ねた今と、若き日の自分たちを振り返りながら、チェ・ウシクは「仕事を続けていると、知らず知らずのうちに正直でいられない瞬間や、別の顔を見せてしまうこともあります。でも『巨人』を撮っていた頃の僕と監督は、殻のない卵のような存在だったと思います」と表現する。

「社会にすり減った姿ではなく、一番むき出しの状態で出会っていたからこそ、お互いのことをよく分かっているんだと思います」

そんな中、10年以上の時を経て再会したキム・テヨン監督から、強く印象に残る言葉をかけられたことがあったと、慎重に言葉を選びながら明かした。

「今回『ナンバーワン』で、僕がある行動をした時、その姿を見た監督が本当に驚いて、『お前、本当に大きくなったな』『もう立派な俳優だな』と言ったんです。でも僕、もう37歳なんですよ」と笑い、「年齢というより、監督の中では、いまだに僕を昔のままの存在として見ていたのかもしれません。俳優として当然のことをしただけなのに、少し驚いて笑っていました」と、はにかみながら語った。

一方で、チェ・ウシク自身も、キム・テヨン監督が年月を重ねてさらに円熟したと感じたという。
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2026.02.07