キム・ユジョン
最も印象に残っているのは第11話です。
取り返しがつかないほど暴走してしまったアジンの行動や思考を表現するのがとても難しく、葛藤を覚えました。
それまで持っていた強い心が揺らぎ始めた時、彼女をしっかり掴んで止めてあげたいと思いました。
本作には多くのキャストたちが登場人物に命を吹き込んでくだったので、アジンが新しい登場人物と出会い、ぶつかりながら新たな関係が生まれるシーンを撮影するたびに、悦びと感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
キム・ヨンデ
記憶に残るシーンはたくさんありますが、中でも爆発シーンは準備から現場の緊張感まで鮮明に覚えています。安全には細心の注意を払い、体力的にもかなり負担が大きかったので、個人的にも忘れがたいシーンですね。
キム・ドフン
僕は、弟を虐待する父親をジェオが止めるシーンです。
ジェオの人生において大きな転機になる瞬間ですので、彼を演じる僕にとっても大事なシーンでした。
猛暑の中、急な坂道を駆け上がりながらの撮影も大変でしたし、古くて狭い家の中で取っ組み合いをする瞬間は肉弾戦さながらでした。
リアリティを追求するために、ロケハンからセットデザインに至るまでとことんこだわったスタッフや目の前の状況に僕が集中できるよう演じてくださった共演者の皆さんに感謝しております。
同時にその瞬間に完全に入り込まなければならなかった僕としては心身共にかなりハードなシーンとして印象に残っています。
イ・ヨルウム
やはり駐車場でのアジンとのシーンです。
あのシーンは、レナの強烈なイメージを印象づける瞬間でもあり思い悩みました。
Q7.作品の内容とは対照的に、BTSの写真からはキャストの仲の良さが伝わってきます。休憩中や撮影の合間はどのように過ごされていましたか?
キム・ユジョン
ペク・アジンを演じている間、どうしても物語の雰囲気に精神的にも体力的にも影響を受ける瞬間がありましたが、共演者やスタッフ、監督に励ましてもらい、バランスを保つことができました。
休みの時間には作品のことだけでなく、身の回りの話をしたり一緒に食事をしたりして自然と息抜きができました。
そういう時間があったからこそ、ハードなシーンも比較的安定した状態で臨むことができたと思います。
キム・ドフン
同年代の共演者が多い現場だったので、すぐに打ち解けましたし、監督も撮影が始まるまで自由に意見を出し合える雰囲気を作ってくださいました。
クランクイン前にワークショップを行って信頼関係を築き、読み合わせの日には、キャスト同士で気楽に挨拶したりコミュニケーションをとったりする時間を十分に取ることができました。
何より撮影に入るまでリアルな感情を保つことができるよう気遣ってくださいました。なかなかヘビーな作品ですので、その重苦しさは休憩時間におしゃべりをしたり冗談を言ったりして和らげました。
それぞれ役とは全く違う一面を見せたり、イタズラも結構しましたね。
そして撮影のない日にはキャストと監督が集まって絆を深めていきました。
キム・ユジョン
キャスト全員がそれぞれのアプローチで役柄への理解を深めたので、共演をする上でとても助かりました。
アジンは相手によって態度を変える人物ですので、相手役との相性がとても大事な役です。
共演者の皆さんがそれぞれのキャラクターをとても生き生きと表現してくださったおかげで、ペク・アジンという人物もより多面的なキャラクターになれたような気がします。
ペク・アジンを演じる大変さを理解くださり、共演者の皆さんは私に寄り添い、全力で支えてくださいました。
そのことに深く感謝し、多くのことを学びました。
キム・ヨンデ
それぞれの役者たちが自分の立ち位置で全力を尽くしている姿は本当に刺激的でした。
そのエネルギーは自然と相乗効果につながり、僕自身もその中で多くのことを学び、成長できたと思います。
キム・ドフン
共演シーンが一番多かったキム・ユジョンさんとキム・ヨンデさんには、本当にいろんなことを学びました。
キム・ユジョンさんは、小さな動きだけでも深い感情を表現できる俳優だと思います。
ペク・アジンを演じる時も大きなジェスチャーより瞳の微かな動きや小さな手振り、眼差しだけで感情を伝え、大きな感情を小さな動きに凝縮することでより大きなエネルギーを感じさせました。
共演しながらも何度も驚かされましたし、モニター越しに見ていても彼女の繊細な表現は実に輝いていました。
キム・ヨンデさんは、まさに「盗みたくなるような眼差し」を持った俳優です。
特に無表情な時に見せる何とも言い難い眼差しが大変魅力的で、ユン・ジュンソという人物が持つ感情の質感を強く訴える力強さがありました。
共演する時も、モニター越しに見た時も、深い余韻を残す眼差しでした。
イ・ヨルウム
私は時々元気が出ない日もありますが、ジェオ役のドフンさんにずいぶん助けられました。
彼は溢れんばかりの元気とポジティブなエネルギーで周りを幸せにします。
そのおかげで、芝居と向き合う自分を奮い立たせることができました。
一見、茶目っ気たっぷりに見えますが、実はとても思慮深い人なので、そういうところを見習いたいと思いました!
Q9.物語が加速する後半の見どころと、作品を楽しんでいる日本のファンへメッセージをお願いします!
キム・ユジョン
物語が後半に進むにつれて、皆様がどんなことを予想してもそれを上回る展開が待っているかもしれません。
これまで様々なキャラクターやストーリーが展開されましたが、まだまだこれからです。
個人的にはこれまで本作をご覧いただいた皆様に、是非最後まで見届けていただきたいです。
そして、『親愛なるX』を楽しんでくださっている海外の皆様に心から感謝しています。
それぞれの視点で作品を楽しんでいただいていることが、俳優としてとても大きな力になっています。
どうか最終話までアジンの物語を見届け、様々な感情や疑問を共有していただければ嬉しいです。
キム・ヨンデ
アジンの変化、そして彼女を取り巻く周辺人物たちの感情や関係性は、後半でより一層密度を上げていきます。
それぞれの人物がどのような選択をするのか、是非見守ってください。
そして、いつも応援してくださり、本当にありがとうございます。
これからも良い作品、良い演技で皆様のご期待に応えられるよう頑張ります。
これからも応援よろしくお願いいたします。
キム・ドフン
ペク・アジンがいよいよ頂点に登り詰めるのか、それとも破滅するのか、そして彼女をそばで支えてきたユン・ジュンソとキム・ジェオが最後まで彼女に寄り添い続けるかも大きな見どころです。
さらに、ペク・アジンを凌ぐ思考回路を持つムン・ドヒョクが、彼女にいかに揺さぶりをかけ、影響を与えるかも最後まで目が離せない要素です。
こうした様々な物語が絡み合い、最後まで予断を許さない展開を見せているのが『親愛なるX』の魅力だと思います。
本作を楽しんでくださっている日本のファンの皆様、心から感謝しています。
僕も日本の作品やコンテンツを愛するファンとして、日本の皆様に応援して頂けていることを誇りに思うし、感謝しております。
この頃は日本と韓国の文化交流が活発になり、コラボできる機会もどんどん増えています。
僕も皆様により近くでお会いできる日を楽しみにしております。
イ・ヨルウム
本作には、多様で魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
アジンはその中で周りに影響を与えるばかりの人物のように見えますが、それと同時に彼女自身も周りから影響を受けていることも見どころの一つです。
また私自身もこの作品を通してこれまでと違う役柄を演じ、披露することができて本当に幸せでした。
レナにたくさんの愛と応援をいただき、心から感謝しています。『親愛なるX』をたくさんの方々に広めて頂ければ嬉しいです。
これからも様々な作品をお届けできるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。
ありがとうございます!!
予告編はこちらから
ストーリー
美しい顔の裏に残酷な本性を隠す女、ペク・アジン。
他人の心理を見抜き操る能力は、彼女が生き抜くために選んだ武器だった。不遇な過程で育った幼少期の過去から抜け出すため仮面を被った彼女は、「頂点」に立つという執念に燃え、手段を選ばずに突き進む。彼女にとって他人とは、いつでも取り替え、消せる「X」でしかない。数多くの犠牲を踏み台にして、ついに頂点に立ったと思った瞬間、自らの救いになると信じた誰かの手を取ったことで、予期せぬ亀裂が生じる。愛だと信じた感情は、果たして救いか、破滅か。そしてその背後には、彼女に踏みにじられた者たちによる反撃が待ち受けていた。
スタッフ
演出:イ・ウンボク、パク・ソヒョン
脚本:チェ・ジャウォン、バン・ジウン
原作:ネイバーウェブトゥーン『親愛なるX』(作家:バン・ジウン)
キャスト
ペク・アジン:キム・ユジョン「雲が描いた月明り」「マイ・デーモン」
ユン・ジュンソ:キム・ヨンデ「ペントハウス」
キム・ジェオ:キム・ドフン「ムービング」
レナ:イ・ヨルウム「The 8 Show」
<配信情報/コピーライト>
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『親愛なるX』
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