吉沢亮、横浜流星映画「国宝」19日に韓国公開、非常に美しい芸術的狂気…戦慄を生むイ・サンイル監督の「マスターピース」

「国宝」はさらに深く掘り下げて、日本の特殊な歴史・文化的背景を通じて「血統主義」と「世襲構造」の問題にまで触れる。

歌舞伎は特に参入障壁の高い芸術だ。 いくら優れた才能を持っていても、代々歌舞伎家の血を引く嫡統者でなければ、最高の俳優にはなれない。 主人公の 喜久雄 と俊介の悲劇と交錯も「血統」から始まる。いくら努力しても持てない各自の限界を互いに嫉妬する2人の人物の苦しみと苦悩など感情の流れが音楽と沈黙、クローズアップされた俳優たちの繊細な動き、華麗な舞台は火が消えた舞台に背景を移し、生々しく伝えられる。

特に、血筋を持たない喜久雄のジレンマ、異邦人として彼が受けていた周辺の視線が、この映画を作ったイ・サンイル監督本人が在日韓国人として経験した人生の軌跡、アイデンティティとも触れ合い、妙な感情を呼び起こす。

「あなた(俊介)の血をコップに入れてがぶ飲みしたい」という喜久雄 、息子の俊介に「私の息子であるあなたは体の中に歌舞伎の血筋を持って生まれた」と励ます半次郎(渡辺謙扮)の言葉に崩れる喜久雄の姿など、人物の感情を克明に表した名台詞が心をさらに打つ。

性別、顔、大切な家族、体に流れる血筋を消してでも最高の俳優になろうとした喜久雄、俊介の姿を表現した吉沢亮、横浜流星の熱演まで芸術の境地だ。

歌舞伎をよく知らなくても、十分に打ち込んでみることができる。 華やかな舞台衣装、美しい映像美に胸が冷め、体が壊れても舞台を最後まで輝かせる主人公たちの血、汗、涙に目頭が熱くなる。

「国宝」は今月19日に韓国内で公開される。

 

WOW!Korea提供

2025.11.14