JAEJOONGが「パーを出して、こうやってリズムに乗ってみて」とレクチャーすると、「Devotion」のステージへ。疾走感のあるバンドサウンドとパワフルな歌声で会場を盛り上げ、「Mine」では「Are you ready?」と叫ぶとステージが火花で覆われ、会場の熱気も急上昇。エネルギッシュなサウンドと伸びやかかつ力強い歌声が広い会場の後方まで突き抜けていき、JAEJOONGの「叫べ!」と言う声で会場はさらに熱気が増す。JAEJOONGも頭を振りながら激しく乗ってロックサウンドに陶酔。ほとばしるパッションがにじむ「Tru Love Tru Lies」を続けて披露し、骨太なロックな楽曲で会場を熱くした。
情熱的なステージを見せたJAEJOONGは、「ロックはいいんだけど、疲れるよ」と呟き、汗を拭きながら小休憩。「みんな、暑くない? 暑いの? 頑張って手を振ってくれた? なんか混乱しちゃうんじゃない? ペンライトを振りたいし撮りたいし〜。忙しいよね」とファンとおしゃべりの時間を楽しむ。しかし、「もう9曲目ということは、そろそろか…」と話すと、会場からは「え〜!」と残念がる声が。この声を聞いたJAEJOONGは「本当にイヤだよねー。どうしよー」と肩を落とすが、日本で今後計画されている情報を伝え、ファンを喜ばせた。JAEJOONGは「パーティが終わっても会える機会があるから、嬉しい1年になりそうです」伝え、ファンの期待感を高まらせた。
公演をまだ終えてほしくないというファンの気持ちを汲み取り、ファンとのおしゃべりを始めたJAEJOONG。彼は「韓国語の曲の中で日本語の曲にしてほしいものありますか?」と投げかけると、ファンかはら、「I AM U」や「NOBODY LIKE YOU」、「Rain Shower」などが挙がり、ファンが叫んで答えるため、なかなか聞き取れなかったJAEJOONG。「Dopamine」を「ドン・キホーテ」と聞き取ったり、「Paradise」を「カラダアイス」と聞き取ったりしてファンを笑わせることもあった。逆に「日本語の曲を韓国語にしてほしい曲は?」という質問には、「アイノカゲ」や「僕を見つめて」などが挙がり、「One」と叫んだファンの声に反応したJAEJOONGが「犬がいましたよ(笑)。ワン!って。その時には、ワンワンって言うんだよ」とふざけると、ファンも「ワンワン!」と応えてノリの良いファンにJAEJOONGも満足していた。

公演もそろそろ終わりの時間へ。JAEJOONGが「次の曲はみなさんと一緒に楽しみたい2曲です。イントロが出てきたら両手を上げてクラップをしてください」と伝えると、「Summer J」のステージがスタート。イントロの口笛が会場に響くと、ファンもリズムに乗せてハンドクラップ。ファンが「J! J! J!」とペンライトを突き上げながら叫ぶと、JAEJOONGは客席ギリギリまで体を乗り出してファンを煽ってさらに盛り上げる。「もう一回いけるか?」と「J! J! J!」と叫び、テンションの上がったJAEJOONGは客席に水を振り撒いてステージをかけていき、「声を出してくれ!」とさらにファンを煽って「Jコール」を求め、ファンの叫び声を聞きながら頭を振ってノリノリ。
本公演最後の曲は、ファンの「Hey!」と力強い掛け声から始まる「To The Boy」。「♪You’re my world ありがとう 叫んで 歌うよ 眩しく光る君の輝かしい夢のために」と歌う歌詞には、ファンに感謝が込められつつ、ファンとJAEJOONGがこれからも一緒に未来に向かって突き進んでいく力強さを帯びた絆が感じられた。
「ありがとう!」と言ってステージを後にしたJAEJOONGだが、まだまだJAEJOONGと楽しみたいというファンの気持ちは一つとなり、アンコールステージへ。ファンの声に応えて再登場したJAEJOONGは、白のTシャツにジーンズ姿といった爽やかコーデ。アンコール曲として、「♪あなたにこの心が届きますように」と切実な気持ちが込められた「I AM U」を届けた。JAEJOONGの温もり感じる歌声に、会場から大きな拍手が送られると、JAEJOONGは「ありがとうございます」と感謝を伝えるも、「歌いながら、これ日本語で歌うならどうなるんだろって考えながら歌ってた」と、ファンを笑わせる。
笑顔であふれる会場だったが、「次の曲で最後です」という言葉には「イヤだー」とファンも不満げな表情を浮かべる。そんなファンに対して、JAEJOONGは「だーめ、ダメダメ(ピュアに)って言わなきゃ」と、やり直しをさせる。「次の曲で最後になります」とJAEJOONGが言うと、「だーめ、ダメダメ」と頑張って可愛く挑戦するファンだが、首も横に振ってやってと言うJAEJOONGのリクエストに、再度挑戦させられる。
JAEJOONGが「次の曲で最後になります」と言うと、ファンは「だーめ、ダメダメ」と首を横にブンブン振りながらJAEJOONGの言う通りにするが、JAEJOONGは「見てるこっちが恥ずかしくなる(笑)」と笑い、最後までファンとの談笑を楽しんでいた。
最後の曲を前に、恒例となりつつあるJAEJOONGが身につけているものをプレゼントする時間になると、ジーンズに付けていたものや指輪まで客席に投げてファンを驚かせた。
公演中は、ステージから一番遠い後ろの席のファンのことも気遣っていたJAEJOONG。「あとで後ろに行くからね」と言っていた彼は、最後の曲「Balloons」でトロッコに乗って客席を周り、客席後方のファンも喜ばせていた。
あっという間にメインステージに到着し、「短いよ」と嘆いていたJAEJOONGだったが、ファンを想う気持ちはしっかりと届いていただろう。JAEJOONGはファンの歓声と拍手を浴びながら、「ありがとう!」と深々と頭を下げ、ステージ中央の扉に向かうと、客席に手を振りながらステージを後にした。
取材:取材:Korepo(KOREAREPORT INC.)
写真提供:NKODE JAPAN