※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。
tvNドラマ「元敬」3話(視聴率4.9%)は、フェアム寺金鐸事件による息詰まる葛藤が描かれた。
ソンゲ(イ・ソンミン)は息子のバンウォン(イ・ヒョヌク)に向かって正確に鉄槌を飛ばし、情報員のパンス(ソン・ジェリョン)を通じて真実を知った元敬(チャ・ジュヨン)は、今回も身を投じて夫を救った。バンウォンは供養式が終わった後、ソンゲを捕まえて宮中に拘禁した。そして、奇怪な情報を根拠に父親の心を乱し、父子が和解する機会を台無しにしたとし、元敬の廃妃を取り上げた。父親が息子を殺そうとしたという話が広がるのを防いで親思いであることを強調したが、正統性の議論を静めようとする意図があった。
しかし、元敬は周辺の憂慮に振り回されず、平常心を維持した。今回のことで中宮の勢いが高まるのではないかと、あらかじめ気をくじいておこうとするバンウォンの意中を見抜いたためだ。むしろソンゲの真意に疑問を抱いた。彼がバンウォンを殺して、長男のヤンニョン君に次の保衛を継がせようとしたのではなかったはずだ。これは前王朝に忠誠を尽くす宮中勢力である最精鋭の私兵部隊が人を動かせる人物、まさにバンウォンの兄であるバングァ(イ・スンジュン)に向けたメッセージだった。
このため、夫婦の溝はさらに深まった。バンウォンも父親の計画を把握した。しかし、兄弟に再び刀を向けなければならないことは考えたくなかった。さらに、今回の事件で明らかになった妻の実家のミン氏の莫大な情報力と財力もやはり気に障った。これに対し、私的に情報員を置いて王命を破ったと元敬を強く叱責し、「これから私が直面して解決する」と警告。だが、元敬は宮殿を完全に掌握できなかった現実を冷徹に見ろと、結局バングァの存在についてまで言及した。最後まで自分を無視すると思ったバンウォンは強力な怒りを表出して背を向けた。
その後、明の使臣の訪問により、廃妃の議論は中断された。使臣の接待は中宮で準備するのが慣例である上、中殿資格の元敬が必要だったからだ。朝鮮が朝貢を捧げなければならない明は、戦争の結果によって大権の主人が変わる可能性がある状況だったため、推移を見守る時間が必要だった。明の使臣は、過去に格別な縁を築いたソンゲと直接対面を望んだ。当時、その架け橋の役割をした元敬は、これに対してソンゲを説得するために直接乗り出した。
しかし、ソンゲは、「王と王妃がすべきことが別にある」と言い放った。また、今日の王を立てた元敬のチマの幅に翻弄される偉人だとバンウォンを見下して皮肉った。父親に呼ばれてきたバンウォンは「朝鮮をミン氏の国だと思うのか?今後、これ以上血を見ることはないか?」とソンゲが自身の恐怖を直視するこの対話を全て見守った。父親の本当の願いは何かと叫ぶ彼にソンゲは「死ね!」と非情な命を下し、息子夫婦を再び驚愕させた。
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