チャン・ドンゴン:本作がはじめて公開されたのは昨年のトロントでした。反応がよくて安心したのを覚えています。海外でも本作の細かいディテールまでに共感していただけて安心しました。今度は日本のみなさんが本作をどのように観てくださるのかわくわくしています。
ホ・ジノ監督:トロント映画祭でこの映画を初めて公開たのを皮切りに、本作は今まで私が手がけた作品のなかで一番たくさんのいろいろな映画祭に招かれた作品とないなりました。予想以上に海外での反応が良くて良かったです。ついに日本でも公開されます。日本の方々の反応が楽しみです。
ホ・ジノ監督:「危険な関係」ぶりで、わたしの中では5〜6年、長くても8年程度ぶりかと思ったのですが、実に12年ぶりですね。
現場はとても楽しいものになりました。チャン・ドンゴンさんとはいろんな話をして、そのなかでジェギュというキャラクターを作り上げていきました。映画の中で素晴らしい演技を見せてくれています。
チャン・ドンゴン:はじめは「8月のクリスマス」をみてぜひご一緒したいなともって思っていました。そして、「危険な関係」でご一緒にすることができました。当初は適応するにも大変でしたが、実際にお仕事をして興味深い現場となりました。監督はわたしたちをリラックスさせてくれ、俳優たちに耳をかたむけ、理解してくだり、わたしたちにとっては頼もしい監督です。
実は、「危険な関係」の前、15年ほどまえ東京ドームでやった、、、、自分でこのタイトルをいうのもなんなのですが、「韓流四天王」というイベントで映像をディレクティングしてくださいました。それをふくめると本作で3作目のタッグとなります。まずオファーをいただいたときシナリオも大変興味深いなとおもいました。いままで非現実的な役柄をすることが多かったんですが、殺し屋、ゾンビなど、そんななか現実的な役柄だとおもいました。そこも面白いとおもいましたし、ホ・ジノ監督ならいい作品になると思いました。
ホ・ジノ監督:原作の小説があるもので、本作ですでに4回目の映画化となります。
これまで映画化されたものも素晴らしいので少しためらわれました。しかし、読み返していくうちに、いままで自分が作ってきた作品とはまた違ったものを作品にこめられるではないかとおもいました。韓国の社会問題について、深くみていくことによって自分にとっても挑戦になるんではないかと引き受けることにしました。
ーー原作からの兄弟の職業柄の設定変更について。
ホ・ジノ監督:設定を医師と弁護士にしたのは、より韓国のみなさんが身近に感じられるのではないかと思ったからです。
医師はまず子供たちが憧れる職業。幼稚園のことから医者コースがあるほどにみんなが尊敬する職業ですし、弁護士も韓国では尊敬を集める職業であります。その設定でより身近に感じられるかなと思いました。
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