【情報】多くの人々に愛されてきた詩人アン・ドヒョンの『独り気高く寂しく』書籍を刊行

株式会社オークラ出版は、『独り気高く寂しく』という書籍を刊行致します。
1980年の光州事件以降、文学より切実なことがあまりに多かった時代に、詩の力、言葉の力で、心を守り抜こうとした、いまなお読み継がれる詩集『 외롭고높고쓸쓸한』 (原題)の待望の翻訳版です。1994年の初版刊行時から約30年を迎え、執筆当時を回想した「著者あとがき」を特別収録致しました。
この詩集に載った「君に聞く」は「私」に厳しく問いかけ、「私」に痛いほど鞭を打とうという詩である。
私でない他人に一度でも熱い人になること、その思いで学校から追い出された自身の悲哀を自ら収めようとした。
そうして初めて、その険しい時代を耐えていけそうだと思えた──「邦訳版あとがき」より時代のうねりのなかで、何度も書いては消して、自分へ、世の中へも屈することなく、ペンを握り続けた詩人によって紡がれた、ことばの灯火。

『独り気高く寂しく』
著:アン・ドヒョン訳:ハン・ソンレ
出版元:オークラ出版
ISBN:978-4-7755-3038-2
判型:四六頁数:240P
定価:2,475円(税込)
発売日:2024年10月11日(金)
韓国の文壇と読者から多くの人々に愛されてきた詩人、アン・ドヒョン。
4作目の詩集となった本作には、世界的ヒットを記録したドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』で朗読された「練炭一つ」を収録。

■著者アン・ドヒョン(安度眩)
1961年、慶尚北道醴泉郡生まれ。大衆にも愛される詩人であり、童話作家としても有名である。日本での翻訳刊行は、詩
集『氷蝉』(2003年/書肆青樹社)、童話集『幸せのねむる川』(2003年/青春出版社)、エッセイ集『小さく、低く、ゆっくりと』(2005年/書肆侃侃房)など。
■訳者/ハン・ソンレ(韓成禮)
1955年、韓国全羅北道井邑生まれ。詩人、翻訳家。日韓間で200冊余りを翻訳。現在、世宗サイバー大学兼任敎授。

2024.10.27