2015年9月11日(金)に東京・中野サンプラザで「K.will 2015 JAPAN TOUR」の東京公演が行われた。
“K-POP バラード界の帝王”との異名を持つ彼は、その圧倒的な歌唱力と軽快なトークでファンを楽しませた。
ファンの温かい拍手に迎えられ、バックバンドが演奏するIntroに乗り登場したK.will。
彼の登場にブルーのペンライトが大きく揺れる。「彼の作曲」からライブがスタート。
しっとりと歌い上げる彼の歌声に会場中がうっとりと聞き惚れる。
「こんにちは。皆さん」とMCタイムへ。「次の曲の紹介には皆さんの助けが必要です」とのK.willに即座に反応する客席。ファンとの息もぴったりに2曲目「ナカミョン ゴゼンイヤ(出かけると厄介だよ)」を紹介。一曲目の「彼の作曲」とは曲調も変わり、彼の歌に乗せて踊るファンの姿も多く見られた。
「こんばんは。K.willです」今度は日本語でのあいさつにファンの笑顔がこぼれる。「今年はもう2回目の皆さんとの出会いですね。こうやって度々、日本に来られてうれしいです」と話すK.willにファンも拍手で応える。
「韓国ではK.willのコンサートに初めて来るという方がほとんどだったのですが…。日本はお会いしたことがある方がまた来てくれていますね」とにっこり。「今までの日本での公演と今回の公演はちょっと雰囲気が違いますよね?今回は今までのどの公演よりも皆さんがより集中してくれるような公演にしようと思っています」と語るK.willにファンの笑顔がはじけた。
「今まではいつも公演に来ると雨が降っていましたよね?でも今日はすごく天気がいいですよね!」というと会場から笑いが。
思っていたものと違う反応に少し戸惑った様子のK.will。
実は開場する少し前に会場周辺では雨が降っていたのだ。「また降ったの!?」と驚く彼に思わずまた笑ってしまうファンたち。「今回の大雨で被害を受けられた方もたくさんいらっしゃると聞きました。これからはさらなる被害がないことを祈っています」と日本に対する優しさも見せた。
「以前を振り返るような曲を…」と「左胸」、続く「君が必要だ(ニガピリョヘ)」はファンに少しでも近づけるようにとステージに座ってパフォーマンス。「歌っていて死にそうになる2曲をお届けしました(笑)歌いながらなんでこの2曲をこんなに前に配置してしまったのか後悔した」とユーモアたっぷりに話す彼に会場も沸く。
「皆さんも一度くらい『別れよう』といわれたことがあるでしょう?えっ!ないですか!?」と「Bluffing」、続けて「チョンスロプケ ウェイレ」を披露。新曲「花が咲く」では軽快なトークとは打って変わり、静かに歌い始める。
「僕たちはあまりに遠すぎる」では優しくせつない歌声に会場中が息をのんだ。「今まで公演ではあまり歌ってこなかった曲を」と「木(ナム)」、「小心者のだめな男の歌」と「涙の池」、そして、久しぶりの披露となった「Shopping」。
「先ほどもだめな男の歌をお送りしましたが…。次は歌手のだめな男の歌です(笑)」とジョークを交えて「君のそばに」を披露。
ここで事務所の後輩ユ・スンウにバトンタッチ。「はい~」と登場した彼に客席のあちこちから「かわいい!」と声が上がる。愛らしい彼の歌声に会場も暖かい雰囲気に包まれた。「僕のこと知っていますか?」という問いに「知ってる」と答える会場。「嘘ついてると思う(笑)」としながらも「ありがとうございました」と感謝し、舞台を下りたユ・スンウ。
再び「LAY BACK」をパフォーマンスしながらK.willが客席から登場すると、会場には悲鳴にも似た歓声が上がった。
「日本の曲を準備してきました」と中島みゆきの「糸」をカバー。“K.will色に染まった「糸」”に大きな拍手が沸きあがり、続けて、Sam Smithの「I’m not the only one」をカバー。ここでしか聴けない曲にファンの瞳も輝いた。
「次は甘い曲をお届けします」と「You’re so beautiful」、ファンの手拍子に合わせてそのまま「PRESENT(ソンムル)」へ。「作詞は結婚を数日後に控えた友人が、作曲は日本の方がしてくれた曲」と「左手をつないで」を歌唱。
「僕は帽子を被るのが好きなのですが、たくさんの人が『もう被るのやめたら?』っていうんです」と話し、一度だけ帽子を被って活動したという「LOVE BLOSSOM」をハットを被りながら披露すると会場には大きな拍手と歓声が沸き上がった。
ファンとのかけあいも楽しげな「君はとてもきれい(So Pretty)」、「今日から一日」を続けてパフォーマンス。
「今日は僕と一緒にしてくれてありがとう。次の曲が最後の曲です」とK.willの言葉にファンが「えー!」と名残惜しい声を上げた。その様子を見て「(そういった反応をしてくれるのが)うれしい」とにっこりほほ笑むK.will。
最後に「涙ぽろぽろ」を披露し、深々と頭を下げ、舞台を下りる彼に会場には惜しみない拍手が鳴り響いた。そのままその拍手はアンコールを求める大きな手拍子に変わる。
アンコールに応え、再びK.willが舞台に。
大歓声が響く中、「恋しくて恋しくて恋しい」を熱唱し、「準備はいいですか?皆さん愛しています」と「胸がときめく」を届けた。
今後、発売が決定しているライブDVD撮影の為、カメラが入っていた今公演。そのため「普段より緊張している」といいながらもそんな様子を少しも見せず、圧巻のパフォーマンスでファンを魅了したK.will。
「また新しい姿で戻ってくる」という言葉を残したK.willの今後の活動からも目が離せない。
9月13日(日)には「K.will 2015 JAPAN TOUR」の神戸公演も神戸 ポートピアホールで行われる。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
■K.will JAPAN OFFICIAL WEBSITE:http://k-will.jp/
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Photo:ユ テヒョン