本編終盤に披露された本公演を印象付ける『YOUTH』のリード曲「Little Light」ではこの日一番の声援が会場に広がった。
ドヨンの名前を呼びかける声や、一緒に歌い上げるパートなど、ファンたちが音に乗せて思いを伝える中、ステージ上で胸に手を当ててファン達の声と思いを全身で感じようとするドヨンの姿が印象的だった。
アンコールMCでは最後の日本公演になることを悲しみつつ、「このように大きい会場で僕が歌えるのは、みなさんのおかげです。本当にありがとうございます。」と感謝の言葉を述べ、「僕は、僕たちNCT 127は、僕の、僕たちの場所にいるので、いつでも戻ってきてください。」とこれからも変わらずファンと歩んでいく未来を語った。
そしてアンコールの最後にはトロッコに乗って場内を一周。
ファンからの鳴り止まない声援に感極り、涙を見せるドヨンの姿からはこのツアーにかける思いとファンたちへの思いが強く感じられた。
そんなドヨンの思いが伝わったのか、ステージから姿が見えなくなっても拍手とドヨンコールは鳴り止まない。声援に応え、ダブルアンコールで再登場し「Rest」を歌唱。大きな拍手に包まれる中、改めて会場全体へ深くお辞儀をして公演は終了した。
巧みな歌唱力に留まらず、「OSTの王様」たる感情豊かな表現力、ドヨン自身の誠実さや優しさ、嫌味のない素直なユーモアとアーティストとして多様な魅力を感じることができた『2024 DOYOUNG CONCERT [Dear Youth,] in JAPAN』。
グループだけでなく、ソロとしても圧倒的な存在感を放ったドヨンの活躍に今後も目が離せない。