「取材レポ」俳優イ・ソジン「一食ごはん〜目黒編〜?!」“末っ子兄さん”キム・グァンギュも登場!息もピッタリ“親分子分クッキング”でファンをおもてなし!

LeeSeoJinFM (14)

カリスマあふれる演技で韓流スターとして不動の地位を築いている俳優イ・ソジンが、9月12日(土)、東京・めぐろパーシモンホールで「イ・ソジン FAN MEETING~あなたとソジンの一食ごはん~」を開催した。
昨年韓国で放送され30%を超える高視聴率を記録したドラマ「本当に良い時代」で主役カン・ドンソクを演じ、バラエティ番組「花よりおじいさん」や「三食ごはん」ではその気さくなキャラクターで視聴者を虜にし存在感を示しているイ・ソジン。これまでもファンミーティングなどのイベント通じて日本のファンと交流してきただけに、会場には老若男女、1,000人近いファンが集まった。開演を知らせるブザーが鳴ると、高まる期待感。スクリーンに映し出される映像にファンの視線が集中する中、突然、客席が明るくなり、後方扉からイ・ソジンが登場!大歓声の中迎えられたイ・ソジンは、ファンの差し出す手に優しくタッチをしながらステージへと向かった。

 

久しぶりのファンとの再会に少し照れながら「こんにちは、お久しぶりですね。お元気ですか?」とあいさつ。早朝に起こった地震について「皆さん大丈夫でしたか?」と気遣いながらも「僕は“恐い”というよりも、“こういう感じなんだ”と面白く感じました」と地震体験を語った。「とにかく皆さんとこうして元気に再び会えて、うれしく思っています」とえくぼスマイルを覗かせると、予定にはなかったフォトタイムが設けられ、ファンは大喜びで愛しのイ・ソジンの姿をカメラに収めた。

 

トークタイムでは近況についてたっぷり語った。最近は “俳優イ・ソジン”としての姿だけでなく、俳優の大先輩と共に旅する「花よりおじいさん」や、田舎で自給自足をしながら三度の食事を用意する「三食ごはん」などのバラエティ番組を通して、“人間イ・ソジン”の魅力でも視聴者を惹き付けているイ・ソジンは、日本にはプライベートでもよく来るという。「もしかしたら道で僕を見かけた人もいるかもしれませんよ」とお茶目に笑った。

 

「花よりおじいさん」の撮影で行ったギリシャの写真がスクリーンに映し出されると、「大先輩方なので食事に関しては舌が肥えていらっしゃって、三食の面倒みるのがちょっと大変でした。僕自身は料理ができませんし、食べ物に関する知識がないので苦労したんです。でも今回はチェ・ジウさんが一緒だったので、料理も上手だし準備もしてくれて、とても助かりました」とエピソードを語った。韓国で一緒に広告撮影もやっているというチェ・ジウとは「ときどき連絡をしたり会ったりしています」とプライベートでも仲のよいことを打ち明けた。
また最近はラジオのDJにも挑戦し、「実は日本にもコンサートを観にくることがあるくらい、ロックが好きなんですよ」と音楽好きな一面を明かした。

LeeSeoJinFM (13)

ここで、CMキングとしても活躍中のイ・ソジンが撮影で着用した衣装がステージに用意され、ハート柄のシャツや、スポーツウェアブランドのTシャツ、スニーカーなどが3名のファンにプレゼントされた。ステージに上がったファンにジャケットやシャツを着せてあげる優しいファンサービスに会場はうっとり。

 

今回のイベントタイトルは「あなたとソジンの一食ごはん」というだけあり、ステージには「三食ごはん」を彷彿させるような平台や丸いちゃぶ台、番組のマスコット犬のミンキーやその子どもたちサフィとエディのぬいぐるみまでもが用意され、これから始まる企画に期待が高まる。番組の名物プロデューサーであるナ・ヨンソクPDが映像で登場すると、「プレーンベーグル、日本式ポテトサラダ、旌善(チョンソン)産蜂蜜レモネード」のメニュー3品を発表。これに対してイ・ソジンは「番組を見た方はおわかりだと思うのですが、僕はいつもナPDの言っている通りにはやらない(笑)。だから今日はベーグルはやらないです。その代わりに番組で作ったパンの中で僕がとても美味しいと思った、ナッツがふんだんに入ったカンパーニュを作りたいと思います」と決意表明し、「三食ごはん」さながらの「一食ごはん」の実演がスタート!

 

ステージ上のキッチンセットでまずはカンパーニュ作りから。「強力粉と薄力粉を混ぜます。そして塩と砂糖とイースト菌と…」と手順を口答で説明すると、「生地を寝かせる必要があるのでちょっと時間がかかってしまいます。ですから、今日は午前中にこねておいた物があります(笑)」と進行の都合上やむなく途中を割愛。会場からは笑いが起こった。しかし午前中に実際にイ・ソジンがパンをこねている証拠写真がスクリーンに映し出されるとファンも納得。寝かせておいた生地を見ながら、「今日は生地が…。よくできたとは思えない」「柔らかすぎる…」などと自信なさそうな表情を浮かべ、几帳面に打ち粉をしながらカンパーニュの整形を終え、パンをオーブンへ。「23分間焼きます。生地がゆるいので、いいパンができないような気がします。あまり期待しないでください」と謙遜しつつ、パンが焼けるまでの間に再びトーク。

 

「『三食ごはん』では僕の下に二人います。一人は僕の弟分、オク・テギョン君。もう一人は僕よりも歳が上の末っ子がいます」と話すと、「今日はそのうちの一人を招待しました。大韓民国のシングル男性の代表者です。歳はとっているけれども聞き分けがなく、永遠にシングルのまま生きていきそうな(笑)、私の大好きなキム・グァンギュさんです」と紹介し、スペシャルゲストに俳優キム・グァンギュがサプライズで登場。
「こんにちは、キム・グァンギュです。東京に初めて来ました。お会いできてうれしいです」とあいさつ。イ・ソジンに向かって「子分です(笑)」とお茶目な笑顔を見せ、親分子分のコミカルな二人のやり取りに、会場からは一際大きな拍手と笑いが沸き起こった。

LeeSeoJinFM (12)

心強い助っ人の登場に表情も和らぐイ・ソジンは「僕にとっては年上のお兄さんですけど、僕の子分になってから親しくしています」とユーモアたっぷり。以前から知り合いだったというが、より親しくなったきっかけは「ドラマ『本当に良い時代』の撮影期間が長かった」からだという。「僕よりも年上なのに子どもみたいに分別がないところがあって、僕が面倒をみてあげなければならないことも多く、そのせいで親しくなった」と率直に言うと、グァンギュは子分らしく「はい」と大きな返事をしてから、「ソジンさんは大韓民国の俳優の中で一番不平不満が多くて、性格が悪いやつです(笑)。いろいろ細かいことをうるさく言うのですが、人に対して世話焼きで、心の温かい私の親分です」と親しみを込めた軽口で笑いを誘った。

 

自分しか知らないイ・ソジンのエピソードを求められると「私よりガールフレンドが多い」と暴露。また俳優イ・ソジンについて「俳優として素晴らしいと思いますし、共演した女優さんがみんな恋に落ちてしまうのが、私からすれば羨ましいです」と語れば、イ・ソジンも「僕はグァンギュさんの広い額が羨ましい」と毒舌で返し、二人の掛け合いに会場も大爆笑。
昨年「ヨルリョラ チャムケ(開け、ゴマ)」という歌を出したキム・グァンギュ。はるばる日本まで来てくれた子分のために、ショータイムの時間も用意された。イ・ソジンが特別に準備した真っ赤なスパンコール付きジャケットを羽織ったキム・グァンギュは、「この場で歌えって?!」と驚きながらも、拍手喝采の観客の中でオンステージ。ノリノリで歌う姿に会場の熱はさらに盛り上がりをみせた。

LeeSeoJinFM (5)

パク・シネやチェ・ジウからのお祝いメッセージ動画に続き、「一食ごはん」作りが再開。タイミングよく焼き上がったカンパーニュをオーブンから取り出してナイフを入れてみると、外はパリッと中はふわっとおいしそう。素晴らしい出来具合に会場からは大きな拍手が上がった。

 

イ・ソジンとキム・グァンギュは二人揃って、もう一人の弟分オク・テギョンからの映像メッセージに力をもらうと、ポテトサラダ作りにチャレンジ。イ・ソジンの、主婦顔負けの“ジャガイモ皮むき”が披露され、そのスピードに会場は騒然となった。また剥かれたジャガイモの皮をゴミ袋を持ったグァンギュが受け止めるというナイスなコンビネーションで会場は再び笑いの渦に。
“日本式のポテトサラダ”ということで、子分であるキム・グァンギュが“ヘルプカード”を持って客席に降り、ポテトサラダのコツをファンから教えてもらう。その間にもジャガイモをつぶし、ファンのアドバイスに従ってハムやキュウリ、玉ネギなどを細かく几帳面に刻んでいくイ・ソジン。ときどき子分にやらせながら、味見をして塩こしょうで味を整え、「どう?」「大丈夫!」と二人で目を合わせて出来上がり。

 

続いてレモネード。イ・ソジンはグラスの縁で豪快にレモンを絞り、たっぷりのレモン汁に氷を入れて炭酸水で割りながら、「チェ・ジウさんはレモン焼酎がとても好きです。レモン焼酎はビタミンCがたっぷりだから二日酔いになりにくいんですよね」などと豆知識も披露。番組で自分たちが採取した蜂蜜をたっぷり入れ、ミントを飾ってこちらも完成。
「食べ物というのは“美味しそう”という見た目も大切だ」というイ・ソジンは、カンパーニュも丁寧に切り分けて、ポテトサラダとレモネードと共にセッティング。そしてこのスペシャルな一食を二人の幸運なファンが実食。緊張で震えながらも「おいしい」と笑顔を浮かべた。

LeeSeoJinFM (1)

ファンの喜ぶ顔を見たイ・ソジンは「実はこうやって料理を作って誰かをもてなすということはやったことがなかったんです。番組は僕たちが作って僕たちが食べるというものでしたから。お二人がおいしいと言って召し上がってくれてうれしいです」と満足そうな表情を覗かせた。そしてまだ残っているカンパーニュを細かく切ると、もっと多くのファンに喜んでもらいたいという気持ちから、急遽抽選が行われ、彼の心のこもったパンがファンに振る舞われた。

 

イ・ソジンの助っ人として日帰りで日本に来たキム・グァンギュは、「東京に初めて来たのですが、こんなにたくさんの拍手をもらって大きな感動を頂きました。いい思い出になります。皆さん、愛しています!」とにこやかに会場を後にした。
キム・グァンギュがいなくなっても、イ・ソジンからのファンへの心遣いは続いた。85歳以上の最高齢ファンの席に赴くと、携帯やチェキでの撮影や手作りカンパーニュを手渡し、とびきりのファンサービスで感謝を伝えた。また母親と来ていた最年少ファン4歳の子にはマスコット犬ミンキーのぬいぐるみがプレゼントされた。クールなルックスとは真逆の、ホットなハートを持つイ・ソジン。そんな彼の優しさに会場は温かい空気で満たされた。

 

最近はこうした日本でのファンとの時間を、自分自身でも楽しんでいると感じるという。いつも新しい姿を見せたいと言う彼は「今回は料理をする姿を皆さんにお見せすることができて光栄です。楽しい思い出としてずっと残ると思います」とイベントを振り返った。

 

最後に「皆さん本当にいつも応援ありがとうございます。これからもいつも皆様によいことばかりが訪れることを願っています。今日は来てくださって本当にありがとうございました。また次の機会にお会いしましょう!」と伝え、ステージの端から端まで歩いて、2階席にも大きく手を振ってあいさつし、ステージを後にしたイ・ソジン。次回はどんな新しい姿をみせてくれるだろうか。

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

写真提供 A.R.A

2015.09.14