「イベントレポ」 SHINee KEY、『2024 KEYLAND ON : AND ON in Japan』7月6日(土)、7日(日)の2日間、東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催!(オフィシャルレポート)

撮影:田中聖太郎写真事務所

SHINeeのKEYが、昨年の3月以来となる日本でのソロライブ『2024 KEYLAND ON : AND ON in Japan』を、7月6日(土)、7日(日)の2日間、東京・国立代々木競技場第一体育館にて行った。

今年1月に韓国・ソウルで開催された『2024 KEYLAND ON : AND ON』の日本公演となるが、8月7日(水)発売の約6年ぶりとなる日本オリジナル作品「Tongue Tied」「Fresh」を初お披露目し、集まった約1万人(2日間で2万856人)の観客を楽しませた。

メインステージ背面のビジョンに投影されていたシャッターが上がると、KEYの公式キャラクターであるBOK-SILLee(ボクシリ)や、KEYのフィギュアが並んだ自動販売機が現れる。「20240706」という日付も点灯し、まさに“KEYLAND開店!”といった様相だ。すると、自動販売機の一枠からKEYが登場。「東京! Welcome to the KEYLAND. Are you ready?」と声を上げ、ライブは軽やかなダンスナンバー「Good & Great」からスタートする。ピンクのパーカーにパステルカラーのカラフルなパンツというキュートな装いのKEYは、にこやかな表情で歌い、踊り、観客は曲に合わせて大きなコールを入れていく。1曲目からKEYとシャヲル(ファンの愛称)の息はぴったり。

撮影:田中聖太郎写真事務所



ディスコジャンルの「Saturday Night」は、生バンドの演奏により、原曲以上にズシリと重く響くドラムとベースの音がライブ感を高める。イントロのフィンガースナップから大きな歓声が上がった「I Wanna Be」は、シャヲルのコールもばっちりハマって、最後にKEYはピースをしながらニコニコの笑顔。KEYが作詞を手掛けた「Easy To love」「미워 (The Duty of Love)」の2曲は、歌詞の“HARD”“LOVE”というフレーズを歌声に合わせて表示させたり、BOK-SILLeeを並べた映像をリズミカルに表示させたり、ビジョンも相まった演出も。オープニングブロックは、楽曲、衣装、演出も含め、ハッピーな空気に包まれた。

「皆さん、元気ですか?」と呼びかけ、大歓声が返ってくると「元気そうですね」と笑うKEY。MCでのこのゆるりとした自然体の感じもKEYのライブの特徴だ。本公演が自身初のソロ・アジアツアーの海外公演初日となり、場所がSHINeeの日本で初の単独公演を行った代々木競技場第一体育館であることの感慨を語りつつ、今までのコンサートにはなかった明るい雰囲気でのオープニングブロックや、生バンドによる演奏などのこだわりも伝える。特に、このあとのブロックではバンドメンバーの派手な動きが続くと述べ、生バンドだからこそできる表現への注目を促して、その言葉通りのステージを披露する。

力強いドラムとギターサウンドを際立たせた「Heartless」、ダンスナンバーではあるが、ロックの雰囲気を纏わせた日本語オリジナル曲の「Hologram」と、バンドサウンドのアレンジによって新たな側面を見せる。さらに、衣装をライダースーツに着替えると、そのクールなビジュアルともマッチしたパワフルさも伴う。

撮影:田中聖太郎写真事務所

追加されたギターの印象的なイントロから始まり、ファイヤーボールの演出の中、スタンドマイクを手に持って情熱的に歌われた「BAD LOVE」。カッティングのギターサウンドに乗せ、時に囁くような歌声も織り交ぜながら大人な雰囲気も漂わせた「CoolAs」。原曲以上に疾走感とたくましさが増した「Killer」など、どの曲もライブならではの臨場感がたまらない。前半のキュートな印象とのギャップも功を奏し、精悍なKEYに釘付けとなった。

MCを挟み、ここからは敢えて生バンドを使わない、オリジナルサウンドでのパフォーマンスに切り替える。「ステージでは初めて歌ってみる」と紹介された8月7日リリースの新曲「Fresh」は、水しぶきが弾けるような映像をバックに、まさに“フレッシュ”な爽快感のある歌声で歌唱。サビではリズムに合わせて細かいステップを踏み、恋する相手へのときめく気持ちを表す歌詞の雰囲気とリンクする。KEYは表題曲の「Tongue Tied」と対比的になるようにという想いもあって選んだ曲と話していたが、夏の熱い季節のライブにもぴったりな爽やかな1曲となった。

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2024.07.08