1時間で悪リプライが善リプライに “恐ろしい放送の力”

20150905-カンナム一夜でどんなことがあったのか。ラッパーGONZOへの激しかった非難が暖かい人情的な視線に変わり「優しいコメント」があふれている。

GONZOが事情を言って涙腺を刺激したのではない。淡々として率直に、そして相変らず自信あふれる姿で自身の信念を打ち明けただけだ。

4日に放送されたMBC「私は一人で暮らす」ではGONZOの豪華な家が公開された。「ホテルじゃないの」、「アメリカみたいだ」と言って感心するくらい立派な家だった。

居間にはビリヤード台があり、ドレスルームには各種の名品と金のネックレスをはじめとして多様な小道具が陳列されていた。

GONZOが金持ちであることを知らなかったわけではない。彼はラップの歌詞でも財力や消費習慣について言及したりした。

GONZOは自ら「私がラップでもお金の自慢をしたりする」と言ってそれを認めた。事実GONZOの歌やSNSを通した財力の誇示を目障りに思う視線も多かった。

悪リプライがあふれるにもかかわらず能力を自慢する彼の精神力がすごいと思うほどであった。

だが「私は一人で暮らす」ではどうしてこのようにGONZOが強いメンタルを持つようになったのかがそっくりあらわになった。幼い頃ものすごい貧困を体験し、コンテナボックスで暮らしながらいい家といい車を渇望した。歯をくいしばって一生懸命に努力し、今は望んだ全てのものを得た。

それより驚くべきことは彼の生活習慣だった。公演が終わると打ち上げには参加しないで家に向かうGONZOの姿は意外であった。GONZOは「酒、タバコ、悪口、コーヒーをしない」と話した。贅沢な生活習慣に毎晩遊びまわっていそうな彼のイメージが崩れた瞬間だった。重要なことを控えてはお寺を訪ねて祈って心を浄化させる姿もやはり視聴者たちを驚かせた。

反応は即座に現れた。放送直後ネットユーザーはGONZOの性格をほめて、「GONZOみたいな人がお金を使ってこそわが国の経済が復興する」というコメントをした。

GONZOの記事に書き込まれたコメントの中で最も推薦されたコメントは「どうして成功したのか分かった。平凡な人ならできないことをして平凡な人がすることをしないんだね。酒やタバコや悪口やコーヒー。こんな時スワッグ? リスペクト?」であった。

また、「わ~と本当に意外だったね。虚勢じゃなくて具体的な夢を実現することでありそれを成し遂げた成功ではなく血の出る努力があったんだね」、「お金持ちを見せびらかしてると目障りに思うんじゃなくて成功した人に習うことは見習いましょう」等のコメントも多くのネットユーザーの推薦を受けた。

GONZOに対する視線が一気にひっくり返されるのを見て放送の力がどれだけ大きいのかをもう一度実感することになった。

反対にイメージが非常に良かった人が1時間の放送が終わった後にコメントの矢を全身でうけることもたびたびあった。同じ人、同じ事情を置いてもどんな視線で向き合うかが大きく作用するということだ。

「私は一人で暮らす」はGONZOによって刺激的なイシューを作るというよりは一人の人間の考えと日常を率直で自由に見せて視聴者たちの自然な共感を引き出した。

「悪魔の編集」のようなものがないので可能なのだ。

放送が芸能人と視聴者の間に真心を疎通する媒介体になる時、より一層誠実なコメント文化が作られるということをまじまじと見せる事例であった。

 

2015.09.05

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