奇妙で不可解な国は知られざる映画王国だった!北朝鮮の映画界に初めて密着したドキュメンタリー
『シネマパラダイス★ピョンヤン』(監督:ジェイムス・ロン、リン・リー/原題:The Great North Korean Picture Show)が、することが決定致しました。(配給:33 BLOCKS)
北朝鮮において〈映画〉は、国家思想を人民に定着させる重要な啓蒙ツール。特に故キム・ジョンイル将軍は大の映画好きで、ピョンヤンに日本、中国、韓国などの古い街並みを再現した広大なオープンセットを持つ“朝鮮芸術映画撮影所”を建てたほど!今でも年間100本に迫る勢いで企画されるという。
そんな閉ざされた北朝鮮映画界に初めて密着した本作は、シンガポールのドキュメンタリー映像作家ジェイムス・ロンとリン・リーが、カンボジアの地雷撤去活動家を追ったドキュメンタリー『アキ・ラーの少年たち』で2008年ピョンヤン国際映画祭に招待されたことを機に訪朝、そこで国家思想の伝道師としての役割を自負する北朝鮮の映画人に出会い、興味をもったことがきっかけで生まれた貴重なドキュメンタリーである。
取材対象として紹介されたのは、超エリートが集うピョンヤン演劇映画大学でスターを夢見る学生や、広大な撮影所で新作の撮影に忙しいベテラン映画監督など、まさに将軍様のハリウッドを支える選ばれた人たち。しかも案内員の同行と、撮影した映像すべてをチェックさせるという条件付きの撮影を余儀なくされ、取材も一筋縄ではいかない。しかし約2年間、4度の長期滞在によって、ピョンヤンに住む人々の、これまで知らなかった日常生活や素顔を垣間見ることになる。
今回日本公開決定を受け、ジェイムス・ロン&リン・リー監督は『多くの人は私たちの撮影対象が「演じている」と言うだろう。正しく振る舞うよう言われていることは想像に難くない。しかし辛抱強く様子を伺いながら、彼らのあからさまな、むき出しの姿をとらえた瞬間はあると思っている。何が「真実」か?どれが「本当」か?観客がこの作品を観て、判断してくれればそれでいい』とコメントを寄せた。
連日報道される北朝鮮の映像とはまた異なる、ピョンヤンで夢を追う人々の姿から見える“ちょっぴり”本音!
不可解な国の隣に住む我々だからこそ必見のドキュメンタリー、ついに日本公開!
【STORY】
2009年、閉ざされた映画王国・北朝鮮の映画界を取材する許可を得たシンガポールのドキュメンタリー映像作家リンとジェイムスは、ピョンヤンに降り立った。しかし許可は出たものの、案内員の監視付きで、毎日撮影した全ての映像をチェックに出すという制限下での撮影だった。 取材対象はピョンヤン演劇映画大学でスターを夢見る学生や、ヒット作を作ったベテラン映画監督など、まさに将軍様のハリウッドを支える選ばれた人たち。カメラの前で雄弁に“将軍様”への愛を語る一方、2年間に及ぶ長期取材によって見えてきたのは、ダイエットが苦手な女優の卵や、撮影所でエキストラの若者たちの無気力さに声を荒げる監督の姿など、どの国にもあるような風景と“ちょっぴりの本音”だった。
2014年3月、
渋谷 シアター・イメージフォーラム他にて全国順次公開決定!