“少し注意したら使わなくてもいいお金”。ボイスフィッシング被害者ら一部が犯罪被害で自分たちが 失った財産を表現する時に使う単語だという。見えもしない誰かを信じ金銭をださせ自分たちに向けた自責の念から出てきたものだ。ボイスフィッシングの犯罪被害額は2020年587億ウォン、2021年1265億ウォン、2022年1451億ウォンと毎年右肩上がりで、被害者らのはかなさが酷い自責の念で続いており極端な選択に繋がる場合が多い。老人から青年、貧者と富裕者、専門家たちまで 全てが被害の対象にもなるが、自責の念と自己恥辱感によって周囲に助けを求める事もできない。個人の被害額が千差万別に被害事例らが広範囲に渡り犯罪が相対的に簡単に行われている認識も一役をはたしている。
映画 「市民ドクヒ」(監督 パク・ヨンジュ)は自責の念する全てボイスフィッシング被害者らの傷ついた気持ちを癒す爽快犯罪追跡劇だ。勿論ボイスフィッシングを素材に掲げた犯罪映画は多い。「市民ドクヒ」は既存映画とは違い加害者の代わりに、犯罪を経験した被害者らの心理と状況に焦点を合わせ差別化を図った。反省すらしない加害者ら達に向けた被害者の痛快な復讐劇であり、自己嫌悪に悩む被害者が自身の力で自らを癒し救うことのできる物語。
「市民ドクヒ」は、ボイスフィッシングを受けた平凡な市民ドクヒ(ラ・ミラン)に詐欺をした組織員ジェミン(コンミョン)の救助を求めるが訪れず、後悔が起こる痛快な追跡劇だ。2016年ボイスフィッシング総検挙の実話をモチーフで製作したことも知らされた。短編“1キログラム”、中編 “ソンヒとスルギ”などで映画界 のニュージェネレーションとして注目を集めているパク・ヨンジュ監督が挑戦した初の商業長編映画だ。
WOW!Korea提供