※ネタバレになる内容が含まれています。
東方神起チャンミンが、劇中のキャラクターの成長に合わせて同時に演技力も成長している。
5日に放送されたMBC水木ドラマ 「夜を歩く士」の第9話では、祖父のヒョンジョ(イ・スンジェ)の本音を知って民を救うために態度を替えたイ・ユン(チャンミン)の姿が描かれた。
イ・ユンは、自分が淫乱書生だということを明かさせまいとするヒョンジョに逆らえず自分を責めた。すると彼の前に亡き父のサドン世子の幻影が現われ、イ・ユンは「無能な私に何ができますか。教えて下さい」と哀願して涙ぐんだ。イ・ユンは拷問に合うチョ・ヤンソン(イ・ユビ)もただ見ているしかなかった。チョ・ヤンソンが淫乱書生の志に希望を感じていることを思い浮かべて、切なさを隠すことができなかった。イ・ユンは、チョ・ヤンソンが嘘で淫乱書生を自白した日の夜、サドン世子が死んだ井戸の前に立って、「10年前、あなたを生かしてくれと言って泣きながらすがりついた時と少しも変わりなくて無能さを感じます」と自責の念に駆られた。
ヒョンジョは、自分が命を投げ出すので人々を助けて欲しいと言うイ・ユンを叱った。今までイ・ユンの目にヒョンジョは鬼(イ・スヒョク)に振り回されて父親を死なせたように見えていたが、ヒョンジョは長期間鬼を遠ざける計画を立てていた。イ・ユンは、ヒョンジョの意思がやっと分かった。ヒョンジョが「お前が私を恨むことで強くなってほしかった。私が鬼と戦って死んでも、お前が鬼を倒さなければならない。お前はこの国の民を必ず守り通さなければならない」と言うと、イ・ユンの心構えも変わった。鬼に自分が淫乱書生だと明かそうとしたイ・ユンは、もっと大きな計画のために態度を替えて淫乱書生ではないと鬼に言い切った。
イ・ユンとキム・ソンヨルが正式に対面したシーンでは、鬼に強烈な反撃を開始することを暗示した。イ・ユンは、今まで姿を隠したまま自分も吸血鬼で鬼を倒そうと思うと語ったのがキム・ソンヨルだと知った。鬼に襲われて死んだ王妃の死体を見たイ・ユンは、キム・ソンヨルの言葉をいっそう信じるようになり、第10話の予告でキム・ソンヨルがチョンヒョン世子備忘録をイ・ユンに渡すシーンが放送されて彼が鬼にどう対するかが期待された。
チャンミンは何もできない自分に対する苛立ちと祖父の本心を知って感じた感情と、部下が皆死んだ後の切ない心情を視線で表現して視聴者にもその感情が伝わった。清い大きな目に涙がにじむ時には、視聴者もその感情を感じたし、好きなチョ・ヤンソンが拷問にあうのを見守る時はまなざしで慕わしさを表現した。
特に絶対悪の鬼と対面するシーンでは、一歩も引かない堂々つぃた姿態で視線を集めた。一瞬にして自分の命を奪うことができる鬼にもチャンミンは強烈な目つきと堂々とした声で鬼に対決するイ・ユンの姿を見せてくれた。人間の身で吸血鬼の鬼を処断するという大きな意志を抱いたイ・ユンにふさわしい英雄のような姿を描き出した。
キム・ソンヨルと向い合うシーンでは、キム・ソンヨルを完全に信じるために控えめなまなざしで宮中の状況をうかがった。キム・ソンヨルと目があった瞬間、同じ志を持っていることを察して視線で共感した。また自分に従ってきた部下が次々と自害をしていくと、彼らの目を閉じてやるシーンではリーダーとして部下を守ることができなかった痛みを表現した。
劇中でイ・ユンは、今までヒョンジョの志が全く分からなイ状態で鬼に対敵することは自分だけだと思っていた。しかしヒョンジョがどうして本心を隠してきたのかが明らかになると鬼を追い出すためにより成長した心構えを持つようになった。
イ・ユンの成長と同時にチャンミンも、いっそう多様な感情を表現しながら演技力が成長している。チョ・ヤンソンに向けた恋心から始まったロマンスと正義感にあふれた世孫のばか正直な面、時には抱き占めてあげたくなるような哀れな涙のシーンを公開しながら視聴者をキャラクターの感情に同化させている。