「ファラン」ソン・ジュンギ、「選択は正しかった」…心から望んだ役で演技変身

映画「ファラン」にノーギャラで出演したソン・ジュンギの選択は正しかった。 22日、マスコミ試写会を通じて初めて公開された「ファラン」を見れば、ソン・ジュンギがなぜこの作品を選択したのか、また主人公でもないチガンというキャラクターをなぜ望んだのかが分かる。

「ファラン」は地獄のような現実から抜け出したい少年ヨンギュ(ホン・サビン)が組織の中間ボスのチゴン(ソン・ジュンギ)に出会って危険な世界を共にすることになり繰り広げられるノワールだ。 第76回カンヌ国際映画祭の公式招待作でもある。 ここでソン・ジュンギは、これまで見られなかった強烈な姿と涼しさを魅力化し、演技変身に成功した。

「ファラン」はソン・ジュンギが映画界に歩き回るシナリオを見て一度やってみたいと逆提案した低予算映画だ。 ソン・ジュンギの所属事務所の社員たちはソン・ジュンギがしようとする役割が主人公であるヨンギュだと思って「高校生になれますか」と尋ねたりもしたという。 ソン・ジュンギには「主人公よりはどんなキャラクターを引き受け、どんな変身をするか」がさらに重要だった。 チガンをリアルに演技するために顔のトーンを消す扮装をして出たりもする。


ソン・ジュンギは「チゴンが貯水池でヨンギュに自身の事情を話す場面が何とA4用紙3枚に書かれていた。 これを見ながらやりたい気持ちが強くなった」とし「既存の演技方式とは異なる姿を見せるために多様な試みをした」と話し、新しい顔に対する期待を高めている。

主人公の17歳のヨンギュは、暴力的な継父の下で生計に苦しむ母親、腹違いの妹のハヤン(BIBI)と一緒に息詰まる空間で暮らしながら、いつかは皆同じように暮らすオランダに行くという一念でお金を集める。 しかし、なかなか容易ではない。 チゴンはヨンギュのために必要なお金を助けながら二人の縁が始まる。 ボスのジュンボム(キム・ジョンス)の道具としてのみ利用され、やはり組織から抜け出せないチゴンはヨンギュに自身の姿を見たのだ。

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2023.09.24