“扉”はドラマ「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」からヒントを得たという。新海誠監督は「『トッケビ』を観てよかったのは、ただ平凡な扉がまったく異なる世界につながっているからだ。私が映画で描き出した“扉”は他の理由もある。われわれの日常を象徴するものでもある。毎朝、扉を開け『行ってきます』、外に出て帰ってくると『ただいま』と言うが、そんな無数に繰り返される行為が日常生活だと思った」と述べた。
それとともに「災害は日常を断絶させるもの。『行ってきます』と言って扉を開けたまま終わってしまうこと。それで戸締まりについて話したかった。廃墟を閉めながら前に進む映画だが、廃墟というものは一国にできた傷のようなもの。“鈴芽”は数多くの傷を一つずつ閉めながら前に進み治癒する」と述べた。
最近関心を持っているのは「IVE」の楽曲「I AM」とし、「無限リピートして聞いている。“行く道に確信を持とう”という女性たちのメッセージではないか。ダンス、歌詞、サウンドが非常にパワフルで、私のようなおじさんもエネルギーをたくさんもらっている」と述べた。
OSTについて、「『RADWIMPS』に依頼したのは、風の音や土の香りのような音楽だった。旅をしながら感じられる、この地を感じられる音楽を作ってほしいと思った」と述べた。
次回作に対するプレッシャーはないとし、「映画がうまくいくのもダメになるのも運。プロデューサーの責任でもある」と述べた。
最後に新海誠監督は「本当に韓国の皆さんに感謝のあいさつを申し上げる。完ぺきでないキャラクターに完ぺきでない映画をこのようにたくさん観てくださるということは、それだけ韓国の方々が気立てが温かくて優しく、共感してくださったからだ。とても感謝しているとお話ししたかった」と伝えた。
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