映画「ソウルに帰る(Return to Seoul)」(監督:ダヴィ・シュー)が、来る5月3日の公開を控え、観客をノックダウンさせる予測不可能な主人公「フレディ」の姿を収めたメインポスターを公開した。
「ソウルに帰る」は、韓国で生まれフランスに養子縁組されて育ち、ふとしたきっかけで母国韓国に戻ってきた25歳の女性「フレディ」(パク・ジミン扮)がひょんなことから韓国の親を探し始める運命的な旅の話を描く。2023年、”私たちが熱狂する、見たこともないような映画”として期待を集める。映画評価サイトRotten Tomatoes(ロッテン・トマト)の新鮮度96%を達成し、レビュー評価サイトMetacritic(メタクリティック)が選定する2022年最高の映画ベスト10にも選ばれた作品だ。昨年5月、カンヌ国際映画祭の注目すべき視線部門に招待されたのを皮切りに、2022年LA批評家協会ニュージェネレーション賞、ボストン批評家協会作品賞、アテネ国際映画祭作品賞、アジア太平洋スクリーンアワードの新人演技賞と監督賞などを受賞した話題作だ。特に2023年アカデミー国際映画賞予備候補とインディペンデント・スピリット賞国際映画賞候補に名前をあげて注目を浴びた。
この作品は、カンボジア系フランス人のダヴィ・シュー監督が、2011年「甘い眠り」でプサン(釜山)国際映画祭に招待された当時、養子である友人の韓国家族との再会に同行した実際の体験を基に始まった話だという。偶然、自分が生まれた国である韓国に戻ることになった主人公フレディ役にはパリを拠点に絵・彫刻・インスタレーションアートなどの作業を披露している韓国系フランス人アーティストのパク・ジミンをキャスティングして、韓国の観客の関心を高めた。演技経験がないパク・ジミンは、初めてのスクリーンデビューにもかかわらず、直感的な解釈と積極的な意思伝達でリアルで立体的な養子フレディを完成させ、「The Film Stage」が選ぶ今年の演技TOP3に名前をあげたのはもちろん、世界中のメディアから圧倒的な賛辞を受けた。フランスのヌーベルバーグを代表する巨匠監督クレール・ドニも「パク・ジミンはカメラに抵抗していた。映画や人物や事件に身を捧げず、絶えず抜け出そうとする俳優を見た」という評を伝え、「これまで見たことのない俳優の登場」を繰り返し確認させた。
公開されたメインポスターは「Return to Seoul(ソウルに帰る)」という強烈な英語のタイトルに、華やかなソウルの夜の街と、自由な主人公フレディが絶妙に調和して視線を集める。ラフなレザージャケットから、強烈なヘアスタイル、濃い口紅まで、自由そのもののフレディをありのまま見せてくれながらもどこかを無心に見つめる彼女の表情が、馴染みのないソウルで繰り広げられる旅路への好奇心を高める。ここに「ふとした偶然、もしかしたら運命」というフレーズが、たまたま韓国の家族を探すことになったフレディがどんな運命に遭遇するのか、「ソウルに帰る」の観覧欲求をさらに高めている。
5月3日、韓国で公開される。
WOW!Korea提供