時代劇専門俳優だと呼ばれるイ・ジュンギが、8日に初放送されるMBC「夜を歩く士」でもう一度時代劇にチャレンジする。
イ・ジュンギは、2005年に興行シンドロームを起こした映画「王の男」を最初に、SBS「イルジメ(一枝梅)」、MBC「アラン使道伝」、そして2014年のKBS2TV「朝鮮ガンマン」までをみな期待以上の成績をおさめ、特に時代劇に強勢を見せた。
「王の男」では、女性に劣らない美しい魅力を持った芸人コンギル役を演じて、大衆に深い印象を残した。当時 20代初盤の若い年令であった彼は、身振りひとつとってもコンギルそのもので飾らない演技と美しいビジュアルできれいな外見で「クロスセクシュアル(男性の中の女性性を強調するスタイル)」というその概念さえ良く知られていないキーワードを流行させて熱風を巻き起こした。

「王の男」は、今まであまり注目されなかったコンギルというキャラクターと、これを完壁に再現したイ・ジュンギのおかげで1000万人を軽く超えた観客数を記録して、歴代の韓国映画のボックスオフィス9位を占めた。
この勢いを駆ってイ・ジュンギは、ブラウン管の時代劇に領域を広げた。彼は2008年、「イルジメ」で、朝鮮時代の社会階級打破等の改革追求勢力と保守勢力の葛藤の間で身分を隠して活躍する英雄イルジメ役を演じ、アクション演技まで加わった時代劇の演技を公開した。

特に彼は、前作の余韻を消すことができないという憂慮の混ざった視線をあざ笑うように、強烈な男性美を漂わせてイメージ変身にも成功した。特にウンチェ役を演じた相手女優ハン・ヒョジュとの哀切なロマンスで多くの人々をときめかせた。
そして、「アラン使道伝」では、幽霊が見えるというつっけんどんで冷たい使道ウノ役を、「朝鮮ガンマン」では、青年武士から朝鮮最高のガンマンにパク・ユンガンとハンジョ役を演じてしっかりした演技力を誇って時代劇のアクション専門俳優としての立地を押し堅めた。
イ・ジュンギは今度の「夜を歩く士」で、神秘なバンパイア士キム・ソンヨル役を演じてもう一度時代劇にチャレンジする。特にバンパイアという独特の素材と時代劇が出会った、以前より強烈なアクションと致命的なロマンスが予告されて主人公のイ・ジュンギがどんな活躍を広げるか期待が集められている。
果して時代劇専門俳優という修飾語にふさわしい存在感を現わすことができるか、この日の初放送が注目される。