2020年8月にBIGBANGやBLACKPINKなどグローバルアーティストが所属するYG ENTERTAINMENTから、ヤン・ヒョンソク総括プロデューサーが手掛けたサバイバルオーディション番組『YG宝石箱』でデビューし、その年の新人賞を総なめにしたグローバルボーイズグループ"TREASURE"。
1月29日(日)に、昨年11月からスタートしたJAPAN 1stツアー最終日として『TREASURE JAPAN TOUR 2022-23 ~HELLO~ SPECIAL in KYOCERA DOME』を開催。
韓国アーティストの初来日ツアーとして8都市26公演史上最多29万人を動員し、大盛況のうちに幕を閉じた。
4万人の観衆でギッシリ埋め尽くされた京セラドーム大阪のステージに、OPENING VCRで着ていたライダースジャケットをまとったメンバーがリフトに乗って颯爽と登場。「大阪、行きましょう!」(チェ・ヒョンソク)と叫び、YouTube再生回数1.1億回を超える「JIKJIN -JP ver.-」で勢いよく幕を開けると、デビュー曲「BOY -JP ver.-」「I LOVE YOU -JP ver.-」とTREASUREの代表曲と言える楽曲を立て続けに披露し、一気に会場のボルテージを上昇させた。
「TREASUREがついに京セラドームのステージに立ちました!」(ハルト)
「大阪ただいまー!」(アサヒ)
「11月からスタートしたアリーナツアーのスペシャル公演をこんなにも大きい京セラドームでできることが本当にエモいですね。」(チェ・ヒョンソク)
「今日が日本ツアーの最終日ですけど、最終日をこうやってドームで迎えることができてトゥメ(TREASURE MAKER(ファンの名称の略))に感謝しかないです。2階、3階、アリーナも全員見えているので、最後まで楽しんでいきましょう!」(ヨシ)
「京セラドームを日本一熱い場所にしましょう!」(ソ・ジョンファン)
昨年11月30日にリリースされたJAPAN 2nd MINI ALBUMを引っ提げた今回のツアー。TREASURE流のメンバーが織りなす一糸乱れぬ群舞を筆頭に、華麗なレーザーと特殊効果、一編の映画のようなVCR映像、バンドセッションのダイナミックな演奏というYGならではの演出を背景に、『THE SECOND STEP : CHAPTER TWO』の最新リード曲「HELLO」、日本エクスクルーシブ楽曲「病」ほか、「MMM -Rock Ver.-」「MY TREASURE」といった人気曲たちを日本語Ver.で披露。さらにTikTokで「#dararichallenge」が12億回再生を突破、世界で驚異的バズとなった「DARARI」、「この会場を拍手でひとつにしましょう!」(ヨシ)と、TREASUREとTREASURE MAKER(ファン)がまさに一体化する圧巻の光景、息の合った掛け合いを見せた「CLAP!」など、エネルギーが炸裂したダンスナンバーからしっとりと聴かせるバラード曲まで、TREASUREの魅力が詰まった1stツアーに相応しい内容となった。
またドーム公演では新たにダンサーも加わり、より一層迫力が増した群舞に魅了されたのみならず、客席でも無線コントロールで曲に合わせて何色にも光るペンライトがメンバーのパフォーマンスに煌びやかな彩りを添えるなど、京セラドーム大阪ならではのスケールアップされた演出にバージョンアップ。日本出身メンバーのアサヒが作詞・作曲したバラード曲「オレンジ」はアリーナ公演では韓国語Ver.であったが、京セラドーム大阪公演では日本語Ver.で披露されたうえ、全長15mのリフトアップされたセンターステージの上で、夕焼けでお互いがオレンジ色に染まっていく中で別れを惜しみ、時間が止まって欲しいと願う主人公の想いを叙情的なヴォーカルで表現。歌詞の世界観を表すように、オレンジ色で染め上げられた会場を見て、「感極まりますね」(アサヒ)と漏らすなど、エモーショナルな雰囲気に包まれた。かと思えば、チェ・ヒョンソク、ヨシ、ハルトのYG新生ラッパー(ヨシ談)3人によるユニット曲「VolKno」では、ビートと交差する気迫のこもったシャウトとともに、「VolKno」の文字通り、火山のように火柱が上がりまくる特効演出が合わさった爆発的な熱量を放出するロックなステージで観客を圧倒した。
アンコールでは、最新日本オリジナル楽曲「Here I Stand」をいち早くお披露目。支えてくれたファンへの感謝の意を込めて、メンバーは全長6.5mのフロート2台に乗り込み、外周をまわりながら至近距離で同楽曲を初披露すると、TREASURE MAKERは歓喜に沸いた。
実際の距離感はもちろんだが、MCでは一気にお笑い芸人化!? カリスマ性溢れるオーラとスキルを放っていたメンバーたちは、無邪気な姿に戻り、親近感溢れる存在に。トゥメ(ファン)を喜ばせたいという思いで、この日もファンが手にしたボードのコメントに応え、「可愛くてごめん」と全員でポーズをしたり、「俺とユニバ行かへん?」(ジュンギュ)、「たこ焼きあ~んして」(ソ・ジョンファン)などと関西弁でトゥメにメッセージを送ったり、パク・ジョンウとアサヒが渾身の「ゴイゴイスー」(ダイアン津田氏のお墨付き)を披露したりと、お笑いも全力! バラエティー力も抜群の彼らであるが、ありがとうの気持ちを伝えたいと全員マイクなしで「ほんまおおきに!」と叫んだりと、フレキシブルに対応できる自由度の高さとともに、つねに感謝の気持ちを忘れない謙虚さもまたTREASUREの魅力と言える。
そんな彼らのひたむきな姿勢とファンに対する思いはアンコール最後のMCで炸裂。ライブの感想とトゥメへの感謝をひとりずつ述べるとともに、これまでを振り返り、大粒の涙を見せた。
「こんなに大きいステージに僕たちを連れてきてくれてありがとうございます。今、このステージに立てていることは当たり前だと思わないし、思っちゃいけないです。僕たちはこれからも謙虚な気持ちで頑張ります。また必ず帰ってきます。大阪で会いましょう。愛してます。」(チェ・ヒョンソク)
「みなさん、韓国語で感想を言ってもいいですか? (涙で頭が回らず)日本語が出なくてごめんなさい……。幼い頃から練習してきて、大きな会場で歌える歌手になれるか悩むこともありましたが、こうやって夢を叶えてくださりありがとうございます。」(ジフン)
「僕が見ている光景が本当に夢のようで、コンサートしながらずっと終わってほしくないなと思っていました。小さいときに京セラでコンサートを見て、自分もいつかこうなりたいと思い続けてきました。見ていた側から今、ここに立つ側になって、改めて感謝することも増えました。何年経っても、僕がおじさんになっても、おじいちゃんになっても僕はTREASURE MAKERの自慢のアーティストでいたいです。」(ヨシ)
「11月からアリーナツアーがはじまって、みなさんのおかげでたくさんのステージに立ってきました。今日の京セラドーム公演を迎えるまでの期間、トゥメのみなさんと過ごす時間が本当に幸せでした。本当にありがとうございます。愛してます。」(ジュンギュ)
「みんないろいろなところから来てくれていると思いますが、こうやって京セラドームで会えて本当にうれしいです。ありがとうございます。」(ユン・ジェヒョク)
「大阪で生まれて、大阪で(ツアーを)締めくくれるのはとてもうれしくて。こうやってメンバーたちと一緒にいて毎日楽しいですし、TREASURE MAKERのみなさんと一緒にいて楽しいですし……毎日毎日が幸せです。より一層いい姿で戻ってこられるように頑張ります。あと、一緒に頑張ってくれたメンバーにも、メンバーの家族の方々にもすごく感謝しています。」(アサヒ)
「トゥメのみなさん、今日は来てくださってありがとうございました。とても遠いところから来てくださった方もいらっしゃいますよね。今日来てくれたすべてのみなさんに感謝しています。ずっと元気で一緒にいよう! ……トゥメ、今日もやばかったねぇ~!」(ドヨン)
「すごく幸せな思い出を作ってくださって、TREASURE MAKERのみなさん、本当にありがとうございました。(ドームのステージに立つという)僕のひとつの目標が叶った気がしてすごくうれしいです。」(ハルト)
「京セラドームのみなさんのパワーをもらって本当に胸が熱くなりました。僕たちの歌やステージを見てみなさんも同じ気持ちだったら嬉しいです。これからもめっちゃ頑張りますので、いつまでも応援よろしくお願いします。」(パク・ジョンウ)
「みなさんのおかげで本当に楽しい時間を過ごせました。こんなに大きい京セラドームのステージに立てるのはTREASURE MAKERのみなさんがいたからです。これからも素敵な景色を一緒に見られるように、僕たちずっと頑張ります。」(ソ・ジョンファン)
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