◆以下、所属事務所で公開したテギョンの一問一答
Q.ドラマ「ブラインド」を終えた感想が気になる。
爽快でもあり名残惜しくもある。2月から始まった撮影が8月頃終わったが、俳優の方々、スタッフの方々と半年間本当に楽しい時間を過ごした。私にとっても大きな教えをくれた作品だったし、考えるほどに胸が苦しくなる作品だと思う。
Q. 「ブラインド」のどんな点で出演を決心したのか。「リュ・ソンジュン」というキャラクターに魅力を感じた理由は。
劇中「リュ・ソンジュン」というキャラクターはマクガフィン(登場人物への動機付けや話を進めるために用いられる作劇上の概念のこと)が最も大きく作用するキャラクターだと思った。「リュ・ソンジュン」が犯人かもしれないし、そうでないかもしれないという疑問のために、より心が惹かれたし面白かった。キャラクターを演じる時、正直で模範的な人物のような感じを与えながらも自我アイデンティティの混乱を経験する不気味な感じも与える可能性があり、その点が興味深かった。
Q. スリラージャンルの刑事というキャラクターで視聴者の案内人の役割をしっかりとしたが、撮影に入る前に特に気になった部分があるか。
色々な部分があったが、最も気を使った部分は目つきだった。撮影を進めながら幼いユンジェ役を引き受けた俳優の目つきから計り知れない感じを受け、監督もそんな目つきを一緒に表現すれば視聴者を混乱させることができるだろうと言って下さり、殺人魔、サイコパスのような不気味な感じを出そうと努力した。
Q. 「リュ・ソンジュン」というキャラクターは刑事でありながらも、殺人容疑者の濡れ衣を着せられて大変苦労した。狂ったような一団に追われたり兄を守るために戦う場面など、アクションに関して困難はなかったのか。
これまでも血の扮装をたくさんしたが、今回のドラマでも本当に多かったし、アクションシーンが多くてとても苦労た(笑)。しかし一緒に頑張ってくれたアクションチーム、そして俳優の方々があまりにもよくしてくださり、大きなけがもなくうまく撮ることができた。
Q.本人が希望福祉院出身の養子だと思って親と兄の周囲でさまよう姿を描くなど、感情的にも容易ではなかったと思う。キャラクター分析に重点を置いた部分があるか。
幼い頃から記憶を操作され、いわゆるガスライティングを受けたキャラクターだから、とても不安が大きいと分析した。また、自分と比較してすべてをうまくこなす兄がいて、そんな兄を見ながら自分の足りない部分を振り返るキャラクターだと思った。不足なものを得ようと両親よりも兄の心をもっと切望し、それを得るために苦労して闘う姿を表現したかった。
Q. 希望福祉院で死んだり、生き残ったが痛みの中で生きている人々の話という点が深い余韻を残す。「リュ・ソンジュン」というキャラクターで過ごしたオク・テギョン俳優にとって、結末はどんな意味を持っているか。
劇中「リュ・ソンジュン」は、自身が幼い頃に希望福祉院から養子縁組されたと考え、精神的に拷問を受けて大変な日々を送ってきた人物だ。もちろんそれは事実ではなかったが、ソンジュンが自身に対して反省して正しく生きようとする意志が大きかったという点で他の人々との違いが際立ち、チョン・ユンジェや兄リュ・ソンフンのように復讐や人を殺すことについては正しいと思わないない。痛みのある過去を受け入れ、未来ではそんなことが起こらないように防止することが大人として、この社会の一員としてしなければならないことだという、このドラマの意図について深く考えることになった。
Q. オク・テギョン俳優にとって「ブラインド」はどんな作品として記憶されるか。
あまりにも暗く、不快な真実の中でも小さな希望のメッセージを伝えるドラマ。
Q.「リュ・ソンジュン」にオク・テギョンが送る別れのあいさつ。「リュ・ソンジュン」に伝えたい話は何か。
ソンジュン。これまで本当に苦労した。あなたの人生が最初から容易ではなく、あなたが持っている裏切り、後悔、これらすべてが結局あなたをより良い人にするためのものだったと思えば、少しは楽になるだろう。あなたが行くすべての未来を応援している。もっとあたたかい人たちと未来を迎えてほしい。
Q.これからの活動計画。どんなジャンルや配役に挑戦したいか。
今回のドラマを撮りながら血と死をとても見た。新しい作品は面白くてあたたかい感じ、普段のオク・テギョンと似た姿を見せることができる作品を選びたい。スリラージャンルが好きではないファンの方も多いだろうに、最後まで見守っていただきありがたい。次の作品はもう少し明るい役割を演じたい。
Q.最後に「ブラインド」を最後まで見守り愛してくれた視聴者にひと言お願いする。
まず「ブラインド」を最後まで見守っていただき感謝する。たくさんのメッセージが込められたドラマだったので、私があえてこんなドラマだったら良かったと申し上げるよりは、みなさんにもっと新鮮で面白い演技をお見せできたらよかったと思う。今後、より良い演技、楽しい作品でみなさんに近づけるよう努力する。