俳優イ・スンギとチャ・スンウォン2 大スターの夢の共演、そして、女優Ara・がヒロイン役を好演。すべての女性が夢に見たツンデレ・バディ・ラブコメディ「君たちは包囲された!-アクシデント・ラブ-」のDVD&Blu-ray SET2が6月3日(水)発売。
このたび、主演俳優イ・スンギのオフィシャルインタビューが届いた。
−ドラマ「君たちは包囲された」に出演されたきっかけは?
今まで私が演じたキャラクターとは別の面があり、とても魅力的でした。実はこれまでファンタジーの要素が入ったドラマにたくさん出演してきたのですが、現実的な要素あふれたリアリティを演じることが魅力的だと思い、出演を決めました。
−スンギさんが演じたウン・デグとはどんなキャラクターですか。
ウン・デグは大変なトラウマと痛みを抱いた人物です。そして、苦痛に満ちた子供時代を過ごしました。人生の目標や目的は、個人的な幸せや少年時代を楽しむ人々の悩みではなく、母の復讐と自分の人生を台無しにしたのは誰かを見つけ出すことです。だからとても辛いですね。その一方で、誰も信じず言葉も交わさない。シックでありながら頭もいい、スマートで冷徹なキャラクターだと思います。
−ウン・デグに共感した点はあったのですか。
彼は、他のどの人も経験したことのないようなつらい過去を持っています。しかし、その部分に共感したというよりも、彼がどんなに辛く苦しかったのか…と想像してみたんです。そしてウン・デグを知らない人にも、この人物が抱える痛みと彼の行動を納得させるために、自分を信じて演技をしました。
−キャラクターのどんな点にポイントを置いて演技されましたか。
ウン・デグは痛みを抱えて生きてきた人物ですが、いわゆるチンピラではありません。このような人物を元チンピラと解釈する場合もありますが、彼は賢く、司法試験に合格したにもかかわらず、警察に入った人物です。フォトグラフィックスメモリーと呼ばれる特殊な能力があり、とてもスマートです。そのため、感情ではなく、理性で問題を解こうとします。実際のシナリオでは、少し生意気で不真面目なキャラクターに描かれていました。ウン・デグは11年間、つらい経験をした末に警察に入ったのに、「僕は心に痛みを抱えてるんだ。事情があるんだ………」という雰囲気を漂わせるようなことはしないように感じました。むしろそんな事情を隠そうとするだろうと、自分なりにウン・デグという人物を作りあげました。非常に徹底した男で礼儀をわきまえ、冷徹でスマートな、ちょっとこれまでとは違ったツンデレな男を表現しようと思いました。
−刑事役を演じた感想をお聞かせください。
刑事捜査モノとして刑事役を演じたのではなく、過去のトラウマでとても大きな傷を背負った人物を演じたと考えています。本物の刑事・警察ドラマの話はまた次の作品など別の機会にしたほうがいいのかなと。
−チャ・スンウォンさん、アン・ジェヒョンさんがモデル出身ということで、イ・スンギさんもダイエットをされたと聞きました。特別に準備したり、苦労した点などお話しいただけますか。
演技面でも非常に悩み準備してきましたが、最も大変だったのはスリムになるためのダイエットでした。食べることはもともと好きですが、スンウォンさんがあんまりにもビジュアルが良いので対立関係をみせるためには、両方がシャープに見えないと、と思いました。ウン・デグはとてもシャープな人物であるため、もともとのイメージより少しスリムなほうがこのドラマを表現する上で助けにはなるのではないかと思ったのです。だからダイエットが、少し大変でした。
−P4メンバーの第一印象は?印象が変わったメンバーもいましたか。
Araさんは、可愛くてきれい方なのですが、知り合ってみると、ボーイッシュで気さくな面があります。それで早く馴染めたのではと思います。アン・ジェヒョンさんは今まで見ていたイメージとすごく違っていて、人間味のある方ですね。親しみやすく、暖かい友人です。ビジュアルも良く白い肌に鋭い目つきで、これまでナイーブな役をたくさん演じてきたようですが、実際にあってみると全くそうではありません。とても性格のいい友達です。パク・ジョンミンさんの場合は、ドラマの中のキャラクター、グク役とは正反対ですね。グクのように空気が読めず、軽薄で軽いキャラクターではなく、静かで真剣で礼儀正しいタイプでしたね。
−チャ・スンウォンさんとの共演はいかがでしたか。
チャ・スンウォンさんはとても大好きな俳優であり、先輩でもあります。スンウォンさんと一緒に仕事ができたことが非常に嬉しかったからこそ、パワーを持って最後まで駆け抜けることができたのではないかと思っています。ソ・パンソク役はチャ・スンウォンさんでなかったら、失敗していたかもしれない、もしくは個性のない役になっていたかもしれないと思います。スンウォンさんが要所、要所にコミカルな部分とか、スンウォンさんの得意な部分を取り入れてくださったおかげで、ソ・パンソクというキャラクターが生き生きと動き出したのではないかと考えています。
−チャ・スンウォンさんとは撮影現場で、事前にミーティングや役割について話し合いましたか。
特に話し合ったりはしなかったですね。私たちもプロの俳優なので、熱心に準備したものを撮影現場に持ちより、息を合わせるだけであって、お互いの演技について意見を交わしたりはしません。そんなことをする必要ないほど仲も良く、ウマも合い、現場で大変愉快に撮影することができました。真剣で重い部分を担い、感情的な面で疲れるはずなのに、本当にユーモラスで愉快な方なので、力を出して現場で撮影を続けることができたと思います。
−Araさんとは撮影現場ではどうでしたか。特に、互いに対立し大声を出したりするシーンも多かったようですが共演してみていかがでしたか。
Araさんもお転婆な演技は得意なので、私もその部分を受けとめることができたようです。Araさんは本当にオ・スソンになりきっていたと思います。撮影中、演技に最善を尽くしてくれたので、褒められて当然だと思います。そのため、ウン・デグとオ・スソンがぶつかり合い、互いを生かすことができたのではと思います。私はこうしたいが、Araさんはどうなのか、受け止めてくれるのか…演技に関する話をよくしましたね。
−ドラマ全体で最も心に残るシーン、または、セリフがあれば教えてください。
いろいろ記憶に残っていますが、序盤にウン・デグの正体がばれないように不意打ちにオ・スソンの口をふさいでとキスするシーンが面白かったですね。スンウォンさんのリアクションも良かったし、とても笑えるシーンでした。キスシーンはなかなかうまくいったと思います。最初、2回目、3回目と演じてみるとキスはすべて違うんです。たまに唇だけをあてている場合もありますが、少しリアリティに欠けてしまう。感情が積み重なるほど、ある程度は演出として見せなければいけない部分もあり、カメラの角度も非常にきれいに撮れていたようでした。それから……、土足で最初に逮捕されるシーン、自分の母を殺そうとした人物が誰なのかを知り、取り調べをするシーンなど、さまざまシーンが思い出されます。
−NGが最も多かったシーンは?もしかしたらキスシーン?
いえいえ。キスシーンでNGなんて出せませんよ。お互いに恥ずかしいし、ひどく緊張をしていますから。今回のNGは、とても笑えるシチュエーションで、もともと面白い人同士が集まったのですから、その人の演技があまりにもリアル、あるいはおかしくて、我慢できずに笑い出してしまってNGになることが多かったですね。息がとても合っていました。私が出演したドラマの中で最も早く親しくなったので、出演者のアンサンブルは最高だったのではないかと。
−イ・スンギさんが刑事になったらどんな部署に入りたいですか。
交通課です。警察官はとても大変な仕事だと感じました。韓国国民の治安のために自分を捨ててプロとして、人々を助け、解決してあげなければならない。他のどんな仕事よりも、その人の苦痛や辛い部分を理解してあげる心が必要だと思いました。何より、自分ではなく他の人の問題を解決しなければならない仕事じゃないですか?といって、傲慢で財と名誉を得るのでもない。私たちは、警察という存在がなければ、どんなに危険で、社会が不安になるか…。彼らが、見えないところで努力してくれている部分が大きいんですよ。あらためて、感謝の気持ちを感じました。
−撮影が大変だったようですが、体調管理はどのようにしていますか。
精神力。それ以外の方法はないんです。実際に今回のドラマ撮影は徹夜をたくさんし、体力的にも大変つらかったです。いつも感じることですが、撮影があまりにもしんどいと、家に帰りたいとか、もう撮影をしたくないという気持ちになることも当然あります。しかし、家に帰って完成されたドラマの放送を見た時、そんな気持ちで演技をしたり、自分でも不満な部分がそのまま流れているのを見ると、とても残念な気持ちになるんです。しんどいのは事実です。わかってくれる人もいないから。しかし、これは私たちが持たなければいけないプロ意識だと思うんですね。どんなに苦しくても、最善のコンディションで演技をするしかない…と。体に良い薬も飲んで……。でも、どんな薬よりも大事なのは精神力だと思います。準備をあまりせずに現場に行けば、お互いが恥ずかしいじゃないですか。だから現場でも話すのですが、互いに恥ずかしくないようにしようと。演出される監督も頑張っているし、プロが集まる場所で、お互いに恥ずかしくないように、あれこれ考えず、一生懸命やっていこうと思います。
−日本のファンの方には、ドラマの見どころとメッセージをお願いします。
日本のみなさん、こんにちは、イ・スンギです。今回「君たちは包囲された!」では、これまで演じてこなかったキャラクターを演じました。頭がよくてスマートで冷静なウン・デグ刑事の役作りには、非常に努力したつもりです。だから、皆さんにも楽しく見ていただきたいんです。さまざまなキャラクターが絡み合い、最後まで力を合わせて仕上げました。皆さんも、このエネルギーと楽しさを見ながら満喫していただけたらと思います。「君たちは包囲された」をたくさん愛してください。ありがとうございます。
■「君たちは包囲された!-アクシデント・ラブ-」
【セル】
・DVD&Blu-ray SET1好評発売中
・6月3日(水)発売 DVD&Blu-ray SET2
価格:各¥24,000+税
【レンタル】
・レンタル開始 Vol.1〜5好評レンタル中
・6月3日(水)レンタル開始 Vol.6〜10
・7月2日(水)レンタル開始 Vol.11〜16
発売元・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
(C)SBS
WOW!korea提供