男性の名前は、祖先からの伝統に基づいた五行思想がよく取り入れられている。この五行思想とは「土・水・金・木・火」の順番に、世代ごとに名前をつけていく方法である。具体的に見てみよう。
韓国の男性の名前には「土・水・金・木・火」の各文字がよく入っている
女性の名前
たとえば、五行思想に基づいて名前がつけられている俳優は、イ・ビョンホン(李炳憲)、ハン・ソッキュ(韓石圭)、クォン・サンウ(権相佑)など。イ・ビョンホンの場合、真ん中の文字に「火」が使われており、ハン・ソッキュは一番最後に「土」が二つ。クォン・サンウも真ん中が「木」が入っている。
これらは縁起がいい名前とされる。
女性の名前に付ける漢字で多いのは、「姫(ヒ)」、「淑(スク)」、「玉(オク)」、「恩(ウン)」、「珍(チン)」などである。
日本では「玉」や「珍」は付けないが、韓国では女性らしい名前としてよく付けられる。特にソン・イェジン(孫芸珍)が有名だ。
一方、最近の韓国では名前に漢字を用いない芸能人も増えている。これは、日本でひらがなの名前を付けるのと同じ感覚である。
たとえば、国を意味する「ナラ」を使ったチャン・ナラ、空という意味の「ハヌル」を使ったキム・ハヌルなどだ。
時代の流れとともに名前をめぐる事情も様変わりしている。
(次回に続く)
構成=「ロコレ」編集部
コラム:ロコレ提供
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