友人が久しぶりに癒されるドラマを見たと『ドドソソララソ』を教えてくれた。なんと面白い題名だろう。何回か口ずさんで「あっ、きらきら星だ!」とウキウキする感じで見始めた。お嬢様育ちのク・ララ(コ・アラ/Ara)と謎が多いソヌ・ジュン(イ・ジェウク)とのラブコメディだ。ララの楽しく、やさしいピアノの音色がドラマの中で重要な要素になっている。
「ララ・ランド」は笑顔であふれている
無一文のどん底の人生になっても、明るく笑顔を絶やさないピアニストのララが小さな田舎町に行き着く。
そのララをいくつものバイトをしながら金銭的にも助けるジュン。
やがてピアノ教室を開くようになる。ピアノ教室の名前は「ララ・ランド」だ。
この「ララ・ランド」にはいろんな事情を抱えている人や個性的な人が集まってくるが、邪魔をする嫌な人がいないのだ。たった一人を除いては。これは韓国ドラマでは珍しいのでは……。
それは、ララが明るく元気で可愛く誰もが好きになるピュアな女の子だからだろう。
なんと言っても笑顔が最高だ。そして髪型、ファッション、表情すべてが可愛いのだ。
ララも可愛いが、ララ役のコ・アラがこの役にピッタリはまっている。演じているのか、素なのかわからなくなる。
美容室経営のチン・スッキョン(イェ・ジウォン)、この人もとても良いオーラが出ている。
子供を授かった時の不安だった気持ちをララに話す場面では泣かされた。
娘を思う素敵な母親だ。
そして、韓国ドラマでお決まりのおばさまグループとのおしゃべりもおもしろいが、スッキョンのファッションが毎回楽しみだった。サイケデリックなファッションと言うのだろうか。色の組み合わせなどとてもおしゃれで良く似合っていた。
個性的なファッションでハサミを持つ姿が格好良いが危なっかしくもあり笑いを誘う。
それにしても、どうして若いジュンがアルバイトだけで金銭的援助ができるのか?
そこは韓国ドラマだ!
いろんな出来事が満載だ。
ララとジュンは何年も前から出会っていたのだ。ジュンだけが気が付いていた。
ジュンの本当の年齢がわかると、途端にジュンが幼く見えてきたのは私だけだろうか。
このドラマは所々に流れるピアノの旋律が、ある時は激しく、ある時はやさしく、またある時は悲しく、どれも心に響く。
ララがジュンの帰りを待つ時に弾く曲は心が躍るようだ。
ジュンが走って帰ってくる。早く、早く……会いたい思いを胸に。
文=須坂のりこ
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