世界最大級のKカルチャーフェスティバル 「KCON」が約2年ぶりにオフラインイベントを再開。今年8月にLA、10月に日本でおこなわれる「KCON 2022」に先立ち、5月14日(土)、15日(日)に千葉・幕張メッセにて、「KCON 2022 Premiere」が開催された。
今年の「KCON」は、過去2年間に5回の「KCON:TACT」を通じてデジタル体験でのコミュニケーションを図ってきた経験や、ポストコロナ時代を迎えて変化したトレンドを反映し、オフラインの観客とデジタルの観客双方が楽しめる、さらに進化したハイブリッドフェスティバルへと進化。「KCON 2022 Premiere in TOKYO」では、"KCON CAFE"をテーマに、限定ドリンクが買えるコーヒートラックや可愛らしいフォトブース、配信でも楽しめるアーティストのトークステージが繰り広げられたコンベンションエリアは、朝から賑わいを見せた。
19時からスタートのコンサートは、日本でも人気を博したサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」シリーズ出身のグループが一堂に集結。「PRODUCE 101 JAPAN」でデビューを勝ち取った11人からなるボーイズグループJO1 (大平祥生・川尻蓮・川西拓実・木全翔也・金城碧海・河野純喜・佐藤景瑚・白岩瑠姫・鶴房汐恩・豆原一成・與那城奨)は、5回にわたる「KCON:TACT」に皆勤出演。毎度新たな姿を披露し続け、今回も大きな期待を背負いKCONの大舞台へ。JO1とともにオーディションを戦い抜いた個性豊かな4人組のOWV(本田康祐、中川勝就、浦野秀太、佐野文哉)、歌やダンスのみならず芝居でも活躍している円神(A.rik(エーリック)、草地稜之、熊澤歩哉、瀧澤翼、中谷日向、中林登生、中本大賀、宮里ソル、山田恭)は、昨年おこなわれた「KCON WORLD PREMIERE: The Triangle」に続いての参加。
「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」から誕生し、デビューシングルから2作連続で初週売上50万枚超えを記録するなど、快進撃を続けるINI(池﨑理人、尾崎匠海、木村柾哉、後藤威尊、佐野雄大、許豊凡、髙塚大夢、田島将吾、西洸人、藤牧京介、松田迅)。そして、ジーンズ2の元練習生8名からなるOCTPATH(太田駿静、海帆、栗田航兵、古瀬直輝、小堀柊、高橋わたる、冬馬、四谷真佑)。戦友たちの再会に、大きな注目が集まった。
14日の公演では、暗転したステージに突如INIが登場。間髪をいれずに流れ出した「Rocketeer」に合わせパワフルなダンスを見せたかと思えば、センターステージでOCTPATHが「IT'S A BOP」にのせてパフォーマンス。円神の「ENJIN」、OWVの「UBAUBA」と続き、メインステージの上部からオーラを放ちながら登場したJO1は「無限大(INFINITY)」を。各グループのデビュー曲サビパフォーマンスメドレーで、華々しくオープニングを飾った。ステージにMCの古家正亨、矢吹奈子(HKT48)、そして出演アーティストが揃うと、「世界のみなさんも盛り上がってますか〜?」と配信視聴者にも呼びかける矢吹。「今日は盛り上がっていきましょう!(INI・木村)」「夢だったステージに、たくさんの先輩方と大切な仲間と一緒に立つことができて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです!(OCTPATH・古瀬)」「今日は僕たちエンジン全開でパフォーマンスしたいと思いますので、みなさんもエンジン全開でついて来てください!(円神・瀧澤)」「最高の仲間たちと良いステージを作りたいと思いますので、ぜひ楽しんでいってください!(OWV・本田)」「JO1です!よろしくお願いします〜!(JO1・與那城)」とそれぞれあいさつをすると、MCの「Let's KCON〜!」の掛け声に合わせて観客たちがペンライトを掲げるのを合図に、スタートを切った。
ステージトップバッターを飾ったのは、白のズボンにメンバーカラーのジャケットを羽織ったOCTPATH。「Wild」でキレのあるパフォーマンを見せ勢いをつけると、「Perfect」では笑顔を弾けさせながらフレッシュな魅力を発散。「You are my PATH!OCTPATHです!よろしくお願いします!」と声を揃えると、四谷は「OCTPATHのマイナスイオンを担当しています!」と癒しオーラを放ち、ビートボックス担当の海帆はスクラッチ音とともに指ハート。
「どんぐりころころどん栗田!」と自己紹介ソングで盛り上げる栗田、「カリスマ彫刻」高橋はビジュアルで惹きつけ、古瀬は「大阪府出身、黄金の天使、23歳、古瀬直輝です〜!」と柔らかい笑顔でステージとのギャップを与えた。
「福岡のスマイルモンスター、太田駿静です!よろしくお願いします!」と太田はさわやかに声を上げ、グループ最年少の小堀は360度にわたり手を振りあいさつ。高橋が韓国語、海帆が英語で、配信視聴者にも感謝を伝えると、「まだまだ始まったばかりの『KCON 2022 Premiere in TOKYO』!続いてはこちらのグループの登場です!」と次のステージへ繋げた。
始まったのは円神の「Addicted」。シックなモノトーン衣装で、疾走感のあるピアノサウンドに甘い歌詞をのせながら激しいダンスを披露した。「盛り上がってますか〜?」「最高の景色だわ」「奥のみなさんもありがとう!」と口々に言いながら花道抜けると、「こんにちは!円神です!」とあいさつ。「紫色で覚えてください!中谷日向です!」「メンバーカラーピンク、草地稜之です!」「黄色担当、中本大賀です!」などと担当カラーを交えての自己紹介から、「今日も元気にいっくま!」と可愛らしいクマさんポーズをとる熊澤に、クールなラップをかます宮里。A.rikは「この前髪覚えている人いますか〜?」とオーディションからのトレードマークである海ぶどう前髪を指差し、山田は持ち前の明るさで元気に声を放った。
MC矢吹が「昨日の夜寝れましたか?」と視聴者コメントからの質問を投げかけると、メンバーたちは「せーの」で答えることに。案の定バラバラの回答となりひと笑い起こすと、今朝の一幕を再現することに。「もしもし、今どこ?(中林)」「あ寝て、、ごめ〜ん、、(宮里)」「今起きたんかい!(中林)」と宮里の寝坊エピソードが明かされるも、「ぐっすり寝たのですね、今日の良いステージを作るために」と矢吹がナイスフォロー。KCONという大きなステージに立ち、「嬉しくてしょうがない(瀧澤)」「オーディションのファイナルで立てなかったステージにやっと立てた(宮里)」と語るメンバーたち。最後は「Far away」で滑らかなダンスを踊りながら、切なく気持ちのこもった歌声を届けた。
(2ページに続く)