待ちに待ったパク・ボゴムの芸能界復帰だった。彼は本来なら今年4月30日に除隊するはずだったが、余っていた休暇をまとめて消化して2月21日付けで完全に除隊となった。本当に嬉しいニュースだ。
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『青春の記録』で演じた主人公
兵役満了で除隊となっただけに、パク・ボゴムは早めに芸能界の活動を再開するのではないか。なによりも、除隊して最初の作品となるドラマの決定に意欲を燃やすはずだ。それだけに、じきに待望の主演作が決まってくるだろう。それまでワクワクしながら待っていよう。その間にパク・ボゴムの主演ドラマが見たくなったら、まずは『青春の記録』を開封してみよう。
このドラマはパク・ボゴムが2020年8月末に入隊した直後に韓国で放送されたドラマだ。つまり、彼自身は『青春の記録』の手応えを兵役中に秘かに見守るしかできなかった。
果たして、そのときはどんな心境だったのだろうか。
改めてこのドラマを見ると、感慨深いものがある。というのは、『青春の記録』でパク・ボゴムが演じた青年も、兵役を前にして不安を募らせていたからだ。
まずは、ドラマの設定を振り返ってみよう。
パク・ボゴムが演じた26歳のサ・ヘジュンは、一流の俳優になるという夢を持っていた。けれど、オーディションに失敗してばかり。それなのに、父や兄からは叱責を受けてしまい、将来への展望を見つけられなかった。
人生の貴重な経験
オーディションに落ちてばかりいたヘジュンに、兵役通知書が兵務庁から送られてくる。深刻な事態だ。俳優を目指す夢を諦めなければならない状況となっていたのだ。
このドラマが韓国で放送を開始したのが2020年9月7日だった。実際にパク・ボゴムが兵役で入隊して1週間後だった。
それだけに、ファンも複雑な思いで『青春の記録』を見ていたに違いない。実生活とリンクする部分が多かったからだ。
ドラマに話を移すと、ヘジュンの親友のウォン・ヘヒョ(ピョン・ウソク)は、オーディションに受かって恵まれていた。裕福な家庭環境によってコネを利用することもできた。ヘヒョとヘジュンの置かれている状況はあまりに違いすぎたのだ。
必然的にヘジュンは落ち込むばかりだが、メイクアップアーティストとして修業中のアン・ジョンハ(パク・ソダム)に出会って少しでも人生に明るい希望を見い出そうとしていた。
こうして青春のかけがえのない日々がドラマによって記録されていくのだが、パク・ボゴムは『青春の記録』を撮影した後に兵役によって空白期間を余儀なくされた。しかし、それは無駄ではなかった。それどころか、人生の貴重な経験となった。
それは俳優として重要なキャリアになりうる。それを証明するのが除隊後の復帰作になるはずで、パク・ボゴムの新しい一面がファンの前で華やかに披露されることだろう。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)