ドラマ『キム秘書はいったい、なぜ?』はパク・ソジュンとパク・ミニョンが共演したが、2人の相性が抜群でラブコメの王道を行く出来栄えとなった。パク・ソジュンが演じたのは、ユミョン・グループ副会長のイ・ヨンジュンだ。
ピカイチの存在感
ヨンジュンは完璧な男。外国語が堪能で、仕事が抜群にできて、長身で、ハンサム。「完璧な人間しか愛さない」と言っている彼は、一番自分が好きだというナルシスト。常に自分が最高だと思っている。
そんなヨンジュンに長く仕えたのがキム・ミソ(パク・ミニョン)だ。秘書として有能だし、美貌もすばらしい。このキム・ミソが、突然退職を願い出るところからドラマは始まっていく。
とにかく、ヨンジュンは理由がわからない。なぜ、ミソが秘書を辞めたがるのか。
実は、ミソは自分の家が抱えていた借金をすべて返し終わり、今度は自分の人生を自由に歩みたいという強い希望を持っていた。
そして、ミソは早く結婚もして家庭を持ちたいと強く願っていた。このまま秘書を続けながら歳を取っていくことに恐怖感すら覚えているのだ。
しかし、そういう気持ちがヨンジュンはまるでわからない。あげくの果てには、自分のことをミソが愛しているのではないかと錯覚すらしてしまう。
そんな中で、何度もヨンジュンはミソに対して退社を思いとどまるように言うのだが、ミソの決心は変わらない。次の秘書の面接までセッティングして、退社の意思を鮮明にしていく。
しかし、ヨンジュンはミソを手放すつもりは毛頭ない。そして、究極的に彼が考えたのは、ミソにプロポーズすることだった。
こうして、物語は意外な方向に展開していく……。
誰が見ても完璧な男性だと思われるヨンジュン。財閥の御曹司であり、能力はケタ違い。しかもイケメンだ。しかし、女心がわからない。
ミソは、退社して自分の人生を新しく切り開いていくことに強い決意を持っているのに、ヨンジュンは、「こんなにいい条件なのになぜ秘書を辞めるの?」と頭がコチコチになっている。
現実にも、ヨンジュンのような御曹司がたくさんいるだろう。周りのみんなが地位やお金で動くと勘違いしている。しかし、ミソはそういう女性ではない。自分の本当の幸せを求めて自立しようとしているのだ。
そんなミソを、パク・ミニョンが本当に魅力的に表現している。オフィスでテキパキと働く姿を演じさせたら、パク・ミニョンはピカイチの存在感を見せてくれる。
構成=「ロコレ」編集部
パク・ミニョンが申し分のない「キム秘書」を演じたから面白かった!
コラム提供:ロコレ