「インタビュー」俳優チェ・ウシクが語る「その年、私たちは」「女優キム・ダミ」

どのような点を大事に演じたのかという質問に、チェ・ウシクは「チェ・ウンを演じながら欲を出してやったものはありません。正直に言うと、何か役をもらえば、その役を誇りたくて欲が出てくる場合があるんですが、それを出しすぎるとすごく疲れるし、疲れすぎると不自然な姿が出てくると思っています。だから最大限ゆるくやろうとしていました。相手の俳優さんや監督、脚本を信じて書かれている通りに演じたような気がします。僕が思った感情を表に出すというよりは、現場の人たちを信じて集中しました。またドラマの主人公になったら自分が引っ張っていくという現場があると思うんですが、僕たちの現場はみんながお互いに信じ合っていきましたね。だからより良い結果が出たんじゃないでしょうか」と答えた。

ただ「今回初めてチェ・ウンを演じながら、もっとかっこよくなりたいという欲望を持ちました。脚本で読むチェ・ウンはすごくかっこいい人なので、外面的にもそうなりたいって思いました」と冗談交じりに語った。

また劇中チェ・ウンがクク・ヨンスに話す全てのシーンがドキドキしたとし、「ウンが美しい言葉をたくさん言うし、どうしたらそんなふうに自信をもって相手を好きになるかと思いました。僕自身はそこまでできなさそうなので、全てのシーンがドキドキでした。みんなが『この世にいなさそうな現実の彼氏』と言ってくださいました。僕も演じながら、ずいぶんと感じました。僕は愛らしくて初々しい彼氏にはなれそうにないんですが、別れも美しい別れ、告白も美しい告白なので、全てのシーンを代理満足しながら演じていました」と告白した。

続けて実際の恋愛のスタイルについて「恋愛として見てウンと比較すると、全ての面において不足していると思います。ウンのようになりたいですね。もちろん、みんなが恋愛をするときに完ぺきではないでしょうけど、ウンの半分くらいにでもなれれば、すごくいい恋愛ができそうです」と明かした。

2018年の映画「魔女」で対立する関係で共演した女優キム・ダミと3年ぶりに再会し、ロマンスを演じることが話題になった。

「ダミと2回目の共演ということについて、ものすごく前向きな考えを持っていました。僕があまり経験のないロマンスというジャンルで、また相手の女優さんとの息が大事なドラマなんですが、ダミとは『魔女』で共演しているし、その後も親しくしていて連絡を取り合っていたので、新たなケミを見せることにおいてワクワクする感じでした。『魔女』よりもうまくできそうだという、訳の分からない自信がありました。ダミが楽な雰囲気なので、そう思ったのかもしれません。」

実際にキム・ダミとの息もぴったりでとても良かったという。「メイキング映像を見ていただければ分かるんですが、お互いに本当に信じていけたと思います。『このシーンをちゃんと理解しているのかな』と思うことは一度もありませんでした。ダミというよりヨンスに見える瞬間がありました。だからすごく不思議で、すごく信じられる女優さんでした。これからこんな演技者と共にできるのだろうかと思うほどでした」とキム・ダミへの愛情を示した。

また親友で知られる「BTS(防弾少年団)」メンバーのVは、OST「Christmas Tree」に参加し、力添えしてくれた。これに対してチェ・ウシクは「すごく力になりました。たくさんの方が喜んでくださる作品に共にできたこともよかったし、楽しかったです。良い経験ができました」と感謝の気持ちを伝えた。

本作を通じて「ロコキング」、「メロキング」といった修飾語がついたことについて「本当に一生懸命に演じたんですが、良い反応を得られて、たくさんの方が喜んでくださってよかったです。『パラサイト』のギウや『その年、私たちは』のウンのように成長していく役を演じながら、僕自身も一緒に成長したようなのでうれしいです」と笑みを浮かべた。

最後に「映画でもドラマでもたくさんの姿をお見せしようと頑張っています。これからもさらに良い姿と演技をお見せします」とあいさつをした。

WOW!Korea提供

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2022.01.27