ドラマ出演料の未支給問題が深刻な状況だ。正体不明の制作会社が相次いで誕生し、能力もまともにそろえられない会社が早急に撮影に飛び込むことが最も大きい問題だ。対岸の火事を見物するかのようなテレビ局の態度にも演技者は不満を抱いている。

実際、ドラマ出演料の未支給問題は今日に始まったことではない。韓国芸能マネジメント協会が公開した資料によると、終演後何年も経ったいままで、出演料が払われていないドラマは想像以上に多いのだ。その中には「彼らが生きる世界」、「逃亡者 PLAN B」、「シンイ-信義-」、「大風水」、「チャン・オクチョン」など、大作ドラマも含まれており、驚きを隠せない。

最近ではMBCドラマネット「太陽の都市」が演技者らとスタッフに消すことができない傷を残した。出演料支給を延ばした制作会社代表はついにお金を支給しなかった。限界に達した演技者は出演を拒否し、当初20話と予定されていたドラマは16話にならざるを得なくなった。

制作陣によると数名の俳優を除いて、ほとんどは出演料を全部受けられていない。主演級俳優らも15話まで撮影に臨んだが出演料0ウォン（0円）だった。時々、出演料未支給事態が発生しても、知名度があり広告収入などが着実に発生するスターならば、状況はまだましだ。しかし、知名度が低い俳優には厳しい環境といえる。

その上、事態が発生した当時MBCドラマネット側は「出演料未支給の件を遅れて知ることとなり、制作会社に支給要求中」という公式立場を明らかにしたが、事実上、出演料に関して力を注げない状況だ。法廷訴訟を経るとしても、出演料を受けることができずに終わる場合が多く、演技者やスタッフのため息は深くなっていくばかり。

一年に数度は発生する出演料問題について、いまも制度的な改善がなされていないのは、ドラマ制作に関連する者みなが反省すべきことだ。

ある俳優は15日午前、韓国メディアの取材に「出演を決め、出演料をまともに受けられるか不安に震えなければならないのは困る。アルバイトの月給を踏み倒す悪徳事業主と違う部分があるのか」とし、「不良外注制作会社に編成を任せ、責任を転嫁する放送会社の形態もどうかと思う。制作会社を選定する時、明らかな基準を確立し、絶えず発生するこのような被害を防止しなければならない」と声を荒げた。

WOW!korea提供