ソウル地域の新型コロナウイルスの拡散が止まらない。段階的な日常回復へ転換して以降、16日に過去最多の感染者が発生したことに続き、10日も経たずに再び最多記録を更新した。このままだと2000人突破も時間の問題だと言われている。ワクチン接種率が80%を超えたものの、人の移動や集まりが多くなったことで、地域社会のあちこちで感染原因のわからない小規模な集団感染が無差別的に広がっている様子だ。
24日ソウル市によると、同日午前0時基準のソウル地域の新規感染者は1735人と集計された。昨年1月20日に国内で初めての感染者が発生して以来、最も多い数値だ。
ソウルの1日の感染者数は9月24日に1221人を記録した後、500~800人の間でやや小康状態にあったが、段階的な日常回復の1段階が始まった直後の今月2日に再び1004人に急増した。以降、1000人前後だった感染者数は16日に1436人と、再び最多を記録した。
新型コロナウイルスの大流行が続く中、病床の確保にも赤信号が灯った。重症者の専門治療病床は345床中298床を使用中で、残余病床は47床だけだ。稼働率は86.4%だ。これは政府が定めた段階的な日常回復後の非常計画措置の基準である75%をはるかに超える水準だ。感染病専門病院の病床稼働率は75%、残余病床は545床だ。軽症者のための生活治療センターの病床稼働率は64.6%、2014床の病床が残っている状況だ。
一方、新型コロナウイルスによる死亡者は21人が追加で確認され、累積994人に増えた。同日午前0時基準のソウルの累積感染者数は14万4647人、隔離治療中の患者は1万8685人だ。
専門家たちは「新型コロナの重症患者発生率が2%中盤台に上昇したことで、一日の新規感染者の規模を3000人台ではなく5000人台と認識し、速やかに対応すべきだ」と懸念の声をあげている。