来月から「段階的日常回復」に入る韓国……イベント会場はどうなる?


韓国政府が来月1日から「ウィズコロナ(新型コロナウイルスとの共存・共生)」のための「段階的日常回復」措置の履行に入るのを受け、イベント会場の運営時間制限も解除される。

中央災難安全対策本部が29日に発表した「段階的日常回復履行計画」によると、イベント会場では、現在適用中の営業時間制限措置が解除される。ただ、客席の密集度調整のため客席の間隔をあける措置は継続される。

「段階的日常回復」措置による私的集会人員制限は、首都圏では10人まで、非首都圏は12人まで可能となり、イベント会場内にも10人または12人まで同行できる。観客がすべてワクチンの接種者ならば、客席の間隔をあけずに公演を行うことも可能となる。

ポップミュージックの歌手による大規模コンサートは、正規の公演施設で行われる場合、当該施設の感染対策規則が適用される。

室内体育館など非正規公演施設でコンサートを行う場合「集会行事指針」が適用され、参加者は99人までに制限される。ワクチン接種者だけを受け入れる場合は、499人まで参加できる。500人以上のイベント・集会は原則的に開催禁止だが、管轄部署の許可があれば行うことも不可能ではないとしている。

公営イベント会場は民間施設とのバランスを見ながら、感染対策の強度を調整する。ただ、感染状況によっては、民間施設より強度の高い措置が適用される可能性もある。

現在、韓国では「社会的距離の確保」の第4段階措置により、公演時間を午後7時または7時30分までに制限し、客席は4人ごとに1席空ける措置が取られている。

政府の「段階的日常回復履行計画」発表後も、しばらくは公演時間や客席の運営方式は変わらないものと見られる。ある公演関係者は「制限措置の変更のたびに、客席を開放したり制限したりの繰り返しだったので、11月からすぐに公演時間や客席運営方式を変える計画はない」とし、「状況を見守りながら感染対策に万全を期したい」と話した。

WOW!Korea提供

2021.10.29