韓国人の表現力については日本のテレビ番組に出演した二人の韓国人のトップスターの例を見てみましょう。
あのヨン様にトークバラエティー番組の出演の要請をしましたが、本人がなかなか「ウン」と言わず何回か交渉した結果、やっと出演してくれることになりました。
ヨン様ファンの女性司会者が「バラエティーになぜ出たがらなかったのですか?」と質問したら「私は教養がなくあまり勉強していませんので、何を訊ねられるか不安でお断りしました」という意味のことを言いました。そして「映画やドラマは脚本通りにやればぼろが出ないので……」ということも付け加えました。謙遜しながら自己アピールするしたたかさとでもいいましょうか。
彼の話だけでは信用できないという読者のためにこんなエピソードも。
番宣のためにニュース番組に出た国際的俳優のイ・ビョンホンが開口一番、「私ごときがこんな権威のある番組に出るのはおこがましいのですが……」と前置きして質問者のインタビューに答えていました。「私ごときが……」と簡単なフレーズですが、周りの状況と自分の立場をわきまえていないと出てこない言葉です。
このような自己表現力は「沈黙が美徳」の日本のタレントにはあまり要求されないことですが、韓国では「沈黙は金どころか鉄」ぐらいの価値しかないでしょう。
※文=権鎔大(ゴン・ヨンデ)韓日気質比較研究会代表の寄稿。ソウル大学史学科卒業、同新聞大学院修了。出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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