誰かの始まり、そして成長を見守ることはさまざまな面で意味深いことだ。 彼らがポジティブだということすら感じれば、この上ない幸福を感じたりもする。 きらきら輝いた始まり、それよりさらに輝く成長を成し遂げている「SHINee」を見守ることがそうだ。
「SHINee」は本来、一人のキープレーヤーが導くグループではない。 チームプレーに強いチームだ。 言い換えるならば、メンバー一人一人の優れた実力を一つに調和するように表わすことに卓越したグループといえる。 ソロである時はソロだけの音楽を、グループである時はグループだけの音楽を、別にまた一緒に見せることができるのも、「SHINee」だけの特徴ともいえる。
それで、ジョンヒョンさんが逝ってしまった時、「SHINee」の活動方向に対して大衆の憂慮が続いた。 どんなグループより誰一人が欠けてはいけないグループだったからだ。 これは「SHINee」が4人で初めて韓国でリリースしたアルバムである6thフルアルバム「The Story of Light」にあらわれた。 それは、ジョンヒョンさんの不在でそのバランスが崩れてしまったように思われたからだ。
オンユ、Key(キー)、ミンホの軍空白期後、「SHINee」は今月22日に7thフルアルバム「Don't Call Me」で、約3年ぶりにカムバックした。 合計9曲が収録された今回の7thフルアルバムは、ジョンヒョンさんの空席によって傾いたバランスをどのように再び合わせるのかに対する問題に「SHINee」が出した答だと思われる。
「SHINee」は当然、さまざまな理由でできたメンバーの空白を消すために新しい変化を試みて全く新しいカラーを見せようとした他のチームとは違った選択をした。 既存チームのカラーを維持して深さを加えた。 ジョンヒョンさんの空席はそのままに、その空席がむなしく見えないように4人のカラーをより一層濃厚で鮮明に塗ったのだ。
キャッチーなフックが印象的なタイトル曲「Don't Call Me」は、“受験生禁止曲”と言われる「Ring Ding Dong」と同系統で、「お姉さんはとても綺麗(Replay)」と「Love Sick」から続いた愛の叙事を「Marry You」に繋いだ。 「SHINee」がデビューの時から前に出した代表的なコンセプトである“清涼さ”は、「CØDE」、「I Really Want You」、「Kiss Kiss」、「Attention」で表現した。 「空欄(Kind)」は、「Aside」、「再演(An Encore)」のように「SHINee」のカラーが際立ったバラードだ。 「Body Rhythm」、「Heart Attack」は、「SHINee」だけのユニークな感性を表わした曲になっている。
このように「SHINee」は今回のアルバムで新しい“調和”の合意点を見出して、今後の方向性を提示した。 これが可能だったのは、「SHINee」のメンバーの成長があったからではないだろうか。 特にボーカルの部分での成長は注目するに値する。 全員がメインボーカルポジションといっても過言ではないほどだ。 パフォーマンスも同様だ。
今までの叙述は、ジョンヒョンさんがいなくてもかまわないという意味ではない。 その空席を空欄として残しても、「SHINee」は相変らず「SHINee」であり、今後も「SHINee」であると言う信頼だ。