事件追跡番組「それが知りたい」がファン・ハナと死亡した夫のオ氏、そして重体状態のナム氏、この3人とチャットアプリ「テレグラム」の麻薬ルーム“バチカンキングダム”との関係を追跡する。
ファン・ハナは南陽乳業創業者の孫で、パク・ユチョンの元婚約者である。
6日午後、韓国SBSの事件追跡番組「それが知りたい」は、“ファン・ハナとバチカンキングダムの秘密”編を放送する。同日の番組で制作陣はファン・ハナをはじめとしたオ氏、ナム氏の3人と、“バチカンキングダム”の関係を取材し、これを通じて依然とした活発な「テレグラム」の麻薬ルームの問題を告発する一方、2人の青年を悲劇に追い込んだ実態は何かを追っている。
◇ ファン・ハナと2人の青年の悲劇
昨年のクリスマスイブ、多くの人々がときめきと楽しさで浮かれていたこの日、ある男性が極端な選択をした。「それが知りたい」側によると、死亡した男性は財閥3世ファン・ハナの夫オ氏だった。オ氏は昨年9月から麻薬投薬容疑で警察調査を受けており、オ氏の検挙当時ファン・ハナが一緒にいた。
オ氏の検挙当時、数台の注射器がともに発見された。警察は2人ともに直々に麻薬を使用したと見た。オ氏は本人の投薬事実は認めながらも、ファン・ハナは彼女が寝ている間に自身がこっそり投薬したと供述した。その後2人は結婚式も挙げず、急いで婚姻届けを出した。
不思議なことに1か月後、オ氏はむしろファン・ハナが自分に麻薬を投薬したものだと供述を覆した。こうして陳述を覆した後、2日目になった日、オ氏は突然自ら命を絶った。オ氏が死亡する一週間前、オ氏の友人だったナム氏も極端な選択をしたが、彼は現在重体に陥っている。しかしナム氏が残した遺書には「ファン・ハナを必ず処罰されるようにしてほしい」という内容が盛り込まれていた。3人はどんな関係で、3人の間に何があったのだろうか。
制作陣はオ氏が死亡した直後、オ氏とナム氏を知っていた知人たちの情報提供を通じて、彼らの関係を把握できる音声ファイル約50個を入手した。そして彼らの会話から「テレグラム」の麻薬市場に存在していた“バチカン”という名前が登場した。
◇ “バチカンキングダム”とは
制作陣が“バチカン”という名前を初めて知ったのは、昨年9月の“テレグラムの麻薬王-“全世界”とは誰なのか? ”編を取材した当時だった。当時「それが知りたい」は、「テレグラム」の麻薬市場で有名だったディーラー“麻薬王 全世界”がフィリピンのさとうきび畑殺人事件の容疑者パク氏で、そのパク氏の麻薬が流通していたまた別の「テレグラム」の麻薬ルームが“バチカンキングダム”だと放送した。この麻薬ルームの運営者がまさしく“バチカン”というニックネームを持つ麻薬ディーラーだ。制作陣はファン・ハナと死亡したオ氏、そして重体状態のナム氏までこの3人と“バチカン”の関係を追跡した。
◇ 情報提供者“X”の登場
そんな中、意外なニュースが聞こえてきた。今年1月、キョンナム(慶南)警察庁は“バチカンキングダム”の総責任者と彼の一味を検挙し、警察調査の結果、麻薬供給責任者であり“バチカン”というニックネームを使用した人物は20代の青年イ氏だった。そして重体状態のナム氏も“バチカンキングダム”の組織員だったことが明らかになった。
しかしナム氏の家族たちは「息子は“バチカンキングダム”と関係がなく、むしろ麻薬犯罪組織の被害者」だと主張している。ファン・ハナの家族たちも「彼女は“バチカン”と関係がなく、麻薬犯罪組織の罠にかかった」と主張した。依然として謎が残っていた3人と“バチカン”の関係の真実を探すために取材を続けていた取材陣に決定的な情報提供が到着した。
制作陣と会った情報提供者“X”は、根拠資料とともに事件の情況を非常に具体的に説明した。“X”の情報提供を根拠に事件の輪郭を掴んでいた制作陣に、1通の手紙が届いた。自分は無実を訴えた手紙の主人公は、まさに“バチカンキングダム”の総責任者であると明らかになったイ氏だった。収監中の彼が書いた直筆の手紙で、彼は「本物の麻薬総責任者は別にいる」とし新しい存在を名指し、計4枚にわたる彼の手紙にある内容は、制作陣を再び衝撃に陥れた。
一方、「それが知りたい」の“ファン・ハナとバチカンキングダムの秘密”編は、本日午後11時10分から韓国で放送される。
WOW!Korea提供