NHK総合テレビで放送されている『100日の郎君様』では、物語が後半の佳境に入ってきて、ますます面白くなっている。なんといっても主役のド・ギョンスがとてもいい演技をしている。
ダメ亭主からの変身!
ド・ギョンスは『100日の郎君様』では、多彩な演技を披露している。
最初、ド・ギョンスが演じている役は世子(セジャ)のイ・ユルだった。
子供のときに悲しい出来事に見舞われ、大人になっても心を閉ざしている。そのために常に不機嫌で、周囲の人たちを困惑させてばかりいた。
そんなイ・ユルが暗殺団に狙われ、かろうじて助かったが記憶喪失になってしまった。そのうえで、村人として別人の人生を歩むことになる。それがウォンドゥクだ。
ウォンドゥクは、ホンシム(ナム・ジヒョンが演じている)と夫婦になったのだが、かつては世子という王族だったので、まるで庶民の生活というものがわからない。
薪割り一つできないのだ。
これでは、村の男性として生きていけない。
こうして、ウォンドゥクのダメ亭主ぶりが次々と明らかになっていった。
特に、高利貸しに騙されて、高価な品物をたくさん買ってしまったのは致命傷だった。これではホンシムが激怒するはずだ。
それでもウォンドゥクはずっととぼけたままだ。飄々として演じるド・ギョンスは、見ているほうがニヤニヤしてしまうほどだ。
しかし、後半に入ると、ウォンドゥクに大きな変化が現れる。彼が世子だった頃を断片的に思い出す場面が出てくるのだ。
その後の展開を考えると、彼が王宮に入っていくのは必然である。そのとき、ド・ギョンスはどんなふうに変身してくれるのか。
それを考えると、本当にワクワクしてくる。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
ド・ギョンス主演の『100日の郎君様』がいよいよ佳境に入ってきた!
コラム提供:ロコレ