兵役回避疑惑で韓国への入国が禁止されていた歌手ユ・スンジュン(42)側が、最高裁判所の判決に関して心境を明らかにした。
ユ・スンジュンの代理人である法務法人セジョンのイム・サンヒョク弁護士は11日、「ユ・スンジュンと家族は今回の最高裁判所の破棄判決に対して心からありがたく思っている」と明らかにした。
最高裁判所第2法廷で11日午前11時、ユ・スンジュンが駐ロサンゼルス韓国総領事館総領事を相手にビザ発給拒否処分の取り消し訴訟の上告審判決がおこなわれた。この場で裁判部は原告敗訴の判決をした原審を破棄し、該当の事件をソウル高等裁判所に差し戻した。この日の判決でユ・スンジュンは、2002年に入国拒否されてから17年ぶりに韓国の地を踏める可能性は一旦確保された。
一方、1990年代に大きな活躍を見せたユ・スンジュンは2002年、軍入隊の時期が近づくとアメリカの市民権を選択。これに対して大衆は彼に背を向け、兵務庁も出入国管理法11条によって入国禁止措置をした。
ユ・スンジュンは2015年9月にロサンゼルスの総領事館に在外韓国人ビザであるF-4を申請したが受け入れられず、その年の10月に拒否処分を取り消してほしいという訴訟を起こした。1審と2新でビザ申請拒否は出入国管理法施行規則に従った合法な措置だと判断し、敗訴判決を下した。しかし今回の最高裁判所の判決によって、ユ・スンジュンは韓国への入国の可能性が見えた。
以下、ユ・スンジュンの代理人側のコメント全文。
ユ・スンジュンと家族は今回の最高裁判所の破棄判決に対して心からありがたく思っています。
ユ・スンジュンは2002年2月1日に入国が拒否されてから17年以上も入国を拒否されてきました。
自分が生まれて中学校まで育った、そして全ての生活基盤だった母国に17年以上も戻れず、外国を転々としなければなりませんでした。だから子どもたちと祖国に帰りたいと切に願うようになりました。
今回の最高裁判所の判決をきっかけに、これまでユ・スンジュンと家族は胸の中に深く刻まれた思いを晴らすことができ、心から感謝しています。
一方、今回の最高裁判所の判決に深く感謝し、よかったと思いますが、ユ・スンジュンがこれまで社会にご迷惑をおかけした点や批判については、さらに深く認識しております。
今後、社会に少しでも助けになれるよう努力し、大衆の批判の意味を常に振り返りながら生涯反省する姿勢で生きていくようにするつもりです。
WOW!korea提供