ソウル西部地検は前所属事務所への損害賠償金を返済せず、財産を横領した容疑(強制執行逃れ)で起訴された韓国歌手パク・ヒョシンに対し、嫌疑なしの処分を下したと1日、明らかにした。
検察の関係者は「パク・ヒョシンが当時財産をすでにある程度保有しており、賠償金を返済するだけの余力があっただけに、強制執行を逃れる目的があったと認めるのは難しい」とし、嫌疑なしと結論を下した理由を説明した。
これに先立ち、前所属事務所I社との専属契約問題で長い法廷攻防を広げたパク・ヒョシンは2012年6月、最高裁判所からI社に対し15億ウォン(約1億5000万円)を賠償するよう、判決を受けた。
しかしI社はその後パク・ヒョシンが数回の財産追跡や差し押さえ措置にも15億ウォンを賠償せず、新しい所属事務所からもらった契約金も隠したとして、昨年12月警察に告訴状を提出した。
これについて当時、パク・ヒョシン側は「賠償判決が確定した後、賠償金と法廷利息を個人的に返済することは難しかったため個人破産申請をしたが、否決された」とし「その後、会社の助けを受け債務を返済しただけに、違法行為の意図はなかった」と容疑を強く否定した。
実際にパク・ヒョシンは、ことし3月に賠償金や法廷利子など30億ウォン(約3億円)相当を全額供託する方法で、債務を返済したと伝えられた。
警察は起訴意見でパク・ヒョシンの事件を検察に送致したが、検察が嫌疑なしと結論を下し、事件は終息を迎えた。
パク・ヒョシンの現所属事務所であるジェリーフィッシュエンターテインメントは「これによりすべての法的問題が終了し、前所属事務所への債務もすべて返済した」とし「今後、法的な問題への負担を減らして、音楽活動とミュージカル活動に専念する予定」と述べた。
WOW!korea提供