韓国のミュージカル俳優ホン・グァンホがミュージカルの本場ロンドン、ウエストエンドで成功裏にデビューを飾ったことがわかった。
ウエストエンドの「ミスサイゴン」25周年記念公演に主人公の1人であるトゥイにキャスティングされたホン・グァンホは21日(現地時間)ロンドンのプリンス・エドワード劇場で行われたオープニング舞台で渾身の演技を見せ、観客の賛辞を受けた。
この日、優れた歌唱力と没入度の高い感性の演技でキャラクターの存在感を歴代最高レベルへ引き上げたという評価を受けた。観客は、2時間半の公演後に続いたカーテンコールにホン・グァンホが登場すると大きな拍手と歓声で激励した。
ホン・グァンホは公演後「最高の舞台に立ったという事実が夢のようだ」とし「韓国ミュージカルの力を世界の舞台に知らせる土台になれるよう最善を尽くす」と述べた。
ウエストエンドは米国ブロードウェイと共に演劇・ミュージカルの本場として選ばれる地域で、韓国で活動する俳優がウエストエンドで主役にキャスティングされたのは今回が初めてだ。
制作者キャメロン・マッキントッシュは「ホン・グァンホがオープニング公演で全ての面で卓越した演技で進化を立証した」とし「このようなすばらしい俳優を韓国に送りたくない」と称賛を連発した。
マッキントッシュは「キャッツ」「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「オペラ座の怪人」などウエストエンドが誇る世界4大ミュージカルをすべて誕生させた立役者だ。
初演されてから25周年を迎えて新しくアップグレードされた今回の「ミス・サイゴン」公演は、ウエストエンドでは15年ぶりの復帰舞台という点で関心を集めている。
ホン・グァンホは今回の作品で幼いころに両親との約束で婚約したキムとの縁を守ろうと尽くすが断られ、悲劇的な死を迎えるベトナム将校トゥイ役を演じた。3オクターブ以上を自由に行き来する歌唱力を持った俳優のみ演じることができる役だ。
2002年、プロ舞台にデビューしたホン・グァンホは「オペラ座の怪人」、「ジキルとハイド」、「ノートルダム・ド・パリ」などで主役として活躍しており、韓国オペラ界を代表するスターとして地位を固めた。