『宮廷女官 チャングムの誓い』以来、13年ぶりにイ・ヨンエがテレビドラマに主演することで注目されるドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』。その共演者も、ソン・スンホンを初めとして大物揃いである。
波瀾万丈の物語
ドラマ『師任堂(サイムダン)、色の日記』では、イ・ヨンエが1人2役に扮する。朝鮮王朝時代に「良妻賢母の鑑」と言われた申師任堂(シン・サイムダン)と、現代の大学講師の両方を演じるのである。物語は、現代の大学講師が偶然に申師任堂の日記を見つけ、そこに書かれた秘密に迫っていくというもの。現代と過去が交差しながら、物語は波瀾万丈の展開に持ち込まれていく。
イ・ヨンエは、「世界中のすべての女性が共感できるでしょう」と出来ばえに自信を持っている。
彼女がそこまで言い切れるのは、撮影が本当に順調に進んで今年の6月に終わっているからだ。余裕を持った撮影スケジュールでドラマの完成度も一気に高まった。
さらに、イ・ヨンエが手応えを感じたのは、共演陣の充実ぶりだ。確かに、すばらしい俳優たちが揃っている。
ソン・スンホンが緊張でガチガチ
『宮廷女官 チャングムの誓い』のときは、チ・ジニがイ・ヨンエの相手役を務めたが、『師任堂(サイムダン)、色の日記』では、典型的な二枚目俳優のソン・スンホンがイ・ヨンエと呼吸を合わせている。
ドラマの中でソン・スンホンは、イ・ヨンエが扮する申師任堂を一途に愛するイ・ギョムを演じている。
ソン・スンホンといえば、様々な役に挑んできた経験豊富な俳優。そんな彼が、『師任堂(サイムダン)、色の日記』の初日の撮影では新人のように緊張したという。
「最初の撮影シーンは申師任堂を怒鳴る場面だったのですが、ドキドキしてNGを何度も出してしまいました。結局、その日はダメでした」
このように振り返るソン・スンホン。彼は、イ・ヨンエが放つオーラに呑まれてしまったのかもしれない。
しかし、最初の「ドキドキ」を乗り越えたら、さすがにソン・スンホン。すばらしい演技を披露している。
新たな代表作
その他の共演者を見てみよう。
申師任堂のライバルとなるフィウムダン・チェ氏の役に扮したのは、レースクイーン出身の女優のオ・ユナ。申師任堂の夫であるイ・ウォンスの役を担うのは、ドラマ『止められない結婚』で知られるユン・ダフン、そして、申師任堂の姑になっているのが『冬のソナタ』でもおなじみのキム・ヘスクである。
主役を取り囲む共演陣がしっかりしているので、イ・ヨンエも安心して演技に集中することができた。
「過去の女性と現代の女性の人生を伝えたかったのです」
主演する意義をこう説明するイ・ヨンエ。『師任堂(サイムダン)、色の日記』は彼女の新たな代表作になるに違いない。
【作品情報】
『師任堂(サイムダン)』
主演:イ・ヨンエ『宮廷女官チャングムの誓い』『親切なクムジャさん』
ソン・スンホン『Dr.JIN』『情愛中毒』
演出:ユン・サンホ『太王四神記』『百年の花嫁』
脚本:パク・ウンリョン『アンニョン!コボンシルさん』『二度目のプロポーズ』
制作:グループエイト『宮~Love in Palace』
2016年/韓国/全30話予定/©Group Eight
文=康 熙奉(カン ヒボン)
コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/
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