料理バラエティの人気が高まる中、アン・ヒョソプ主演の新たな料理サバイバルドラマが幕を開ける。
22日午後、ソウル・クロ(九老)区シンドリム(新道林)洞のザ・リンクホテルで、JTBC新土日ドラマ「ファイナル・テーブル」の制作発表会が開催された。会場には脚本・演出を手がけたキム・ドフン監督をはじめ、アン・ヒョソプ、ホン・ファヨン、チャン・リュル、チョン・ユジンが出席し、作品への思いや撮影の裏話を語った。
24日に韓国で放送がスタートする「ファイナル・テーブル」は、韓国最高の料理人を決める大会「ザ・テーブル:Kシェフ2026」を舞台に、世界各地から集まった韓国人シェフたちが繰り広げる料理対決と、それぞれが抱える人生の物語を描く作品。
■料理バラエティとは異なる魅力「準備の過程に焦点を当てた」
キム・ドフン監督は「以前から料理人の世界に強い関心がありました。彼らの人生をドラマにしてみたかったんです。料理人たちはさまざまな困難や事情を抱えていますが、そうした部分を作品を通して感じていただけると思います」と制作のきっかけを説明した。
続けて「豪華で品数の多い料理というより、心を込めて作った素朴な食事を味わうような気持ちで見ていただければうれしいです」と、作品に込めた思いを語った。
脚本を自ら執筆することになった経緯についても明かした。
「脚本家がいなかったので、キャスティングのために第1話を書いてみるようにと言われたんです。書いてみたら、今度は『キャスティングするには第4話まで必要だ』と言われて、さらに書くことになりました。ある意味、自分が進むべき険しい道なのだと思いながら台本を書きました」
もともと料理バラエティが好きだという監督は、ドラマならではの見せ方にもこだわったという。
「料理バラエティを超えられなければ笑われてしまうので、ミッションや料理の方向性は違うものにしなければならないと思いました。バラエティでは現場の臨場感が重要ですが、ドラマではそこに至る準備の過程のほうが重要になることもあります。その準備の過程こそ面白いのではないかと考え、そこに焦点を当てました」
華やかな料理対決だけでなく、その舞台に立つまでの努力や葛藤、料理人たちの人生を描くことが、作品の大きな見どころとなりそうだ。

■アン・ヒョソプ、謎に包まれた天才料理人に「台本が気に入って出演を決めた」
アン・ヒョソプは、天性の料理の才能を持ちながら、過去が謎に包まれた天才シェフ、カン・ハンを演じる。
役柄について「カン・ハンは料理に天賦の才能を持っていますが、個人的な事情は徹底してベールに包まれています。どのような人生を歩んできたのか分からない人物です」と説明した。
続けて「韓国に一時帰国した際、父親との思い出が詰まったレストラン『ファミリア』を訪れます。そして、さまざまな経緯を経て、ファミリアから料理サバイバル大会に出場することになります」と紹介した。
出演を決めた理由については、キム・ドフン監督の人生経験が作品に反映されている点を挙げた。
「監督が長い時間をかけて経験し、考えてきたことが、さまざまな感情の流れとして作品に溶け込んでいました。人間について考えさせられ、人と人との関係に心を動かされる部分もありました。最終的には台本が気に入って出演を決めました」
ホン・ファヨンは、閉店の危機に直面したレストラン「ファミリア」のオーナー兼ホールマネジャー、チェ・ソンイ役を務める。
「レストランが閉店の危機にあります。店を救うために料理コンテスト番組に出場することになります。新たなヘッドシェフ、カン・ハンとの物語に期待してください」と呼びかけた。
さらに「以前にも料理ドラマに出演したことがあり、その時はスターシェフを演じました。今回は成長していく姿を見せられる点が魅力的でした。チェ・ソンイは根がとても善良で誠実な人物です。正義感の強い姿を新たにお見せできると思います」と語った。
■チャン・リュルは完璧主義のライバル、チョン・ユジンは敏腕プロデューサーに
チャン・リュルは、レストラン「エクセプシオン」のオーナーであり、スターシェフでもあるチャ・ウジン役を演じる。
「カン・ハンのライバルです。徹底した教育を受けて育ったシェフで、強迫的で執着心の強い面があります。ただ、心の中には情熱があふれています」と紹介した。
出演の決め手については「純粋な台本に引かれました。作品のテーマは『競争』ですが、その先にある『家族』や『愛』についても描いています。心を動かされました」と明かした。
一方、チョン・ユジンは、料理サバイバル番組「ザ・テーブル:Kシェフ2026」の総括プロデューサー、ソン・ジョンウォン役を務める。
「番組を作ることそのものより、ヒットさせることに長けた『ミダスの手』を持つ人物です。仕事ができて、物事をてきぱきとこなします。この番組を制作する中で成長していきます」と説明した。
続けて「台本をとても速く読み終えました。バラエティなのかドラマなのか分からなくなるほど、それぞれのキャラクターが生き生きと描かれていました」と作品への期待を語った。
本物の料理人に近づくため、アン・ヒョソプとチャン・リュルは撮影前から入念な準備を重ねた。
アン・ヒョソプは「包丁さばきや盛り付けなど、隙のない姿を見せなければならないと思いました。練習に使った野菜を捨てるのがいつももったいなかったです。それくらい一生懸命練習しました」と振り返った。
さらに、Netflixの人気料理サバイバル番組「白と黒のスプーン ~料理階級戦争~」や「マスターシェフ」などを参考にしたという。
「優れた参考作品がたくさんあったので、シェフたちの表情や身ぶりを研究しました。最も印象的だったのは『落ち着き』でした」
また、2人のシェフの違いについて「チャ・ウジンは細部にこだわり、定規で測ったように正確なスタイルですが、カン・ハンは料理に多くの意味を込めるタイプです」と説明した。
一方、チャン・リュルは「撮影が始まる1~2か月前から、毎朝2時間ずつ料理のレッスンを受けました。調理道具を扱うのが難しかったですが、一般的な食材の下ごしらえなら自信があります」と明かした。
さらに「監督がさまざまな参考資料を送ってくださり、シェフたちの人生に焦点を当てたドキュメンタリーも見ました。それぞれの個性や気質を料理に反映させるシェフたちの姿を見て、『自分もこう演じなければ』と思いました」と語った。
■「白と黒のスプーン」を意識しないのはうそ…監督が明かした本音
JTBCが久しぶりに土日ドラマを編成することもあり、キム・ドフン監督には大きな期待が寄せられている。
監督は「丸裸にされたような気分です。プレッシャーは大きいですが、最善を尽くしたのなら、それ以上できることはないと思います。JTBCの力に少しでもなれればという気持ちは切実です」と率直な心境を語った。
また、「白と黒のスプーン ~料理階級戦争~」に勝つ自信があるかと問われると、思わぬ本音を打ち明けた。
「『白と黒のスプーン』を意識していないと言えば、うそになります。実は私のほうが先に準備していたのですが、『白と黒のスプーン』が登場した時は悔しかったです」
ただし、その成功を前向きにも受け止めているという。
「一方で、ありがたい気持ちもあります。『白と黒のスプーン』が美食の水準を引き上げてくれたからです。尊敬していますし、感謝しているのも事実です」
そして「『白と黒のスプーン』は、それ自体をバラエティとして楽しんでいただき、私たちの作品はまた違った方向性なので、そのまま楽しんでいただければと思います」と呼びかけた。
料理サバイバルの緊張感に、登場人物たちの家族や愛、人生の物語を重ねた「ファイナル・テーブル」。アン・ヒョソプ、ホン・ファヨン、チャン・リュル、チョン・ユジンらが、本物のプロシェフたちが生きる世界を描き出し、これまでにない新鮮な面白さを届ける。
「ファイナル・テーブル」は、韓国JTBCで10月24日(土)から毎週土曜日午後10時40分、日曜日午後10時30分に放送。日本ではPrime Videoにて10月24日(土)から独占配信される。全14話で、毎週土曜日と日曜日に新エピソードが配信される予定だ。



