ミュージカル「ドラキュラ」が、観客の熱い歓声とスタンディングオベーションの中、開幕週を成功裏に終えた。
今年下半期の期待作として挙げられるミュージカル「ドラキュラ」は、ブラム・ストーカーの同名小説を原作とし、400年以上もの間、ただひとりの女性だけを愛し続けたドラキュラ伯爵の崇高で切ない愛を描いた作品だ。
ドラキュラを中心に、登場人物たちの魅惑的な関係と、運命を前にした選択が有機的に絡み合い、緊張感あふれるサスペンスを生み出す。さらに、作曲家フランク・ワイルドホーンの力強いナンバーが加わり、作品への没入感を高めている。
今シーズンも、「ドラキュラ」の象徴ともいえる圧倒的な舞台演出が目を引く。4重ターンテーブルと20本の巨大な柱が絶え間なく回転し、再配置されることで、場面転換そのものが物語の一部として表現されている。
ゴシックロマンスならではの官能的で魅惑的な雰囲気を完成させる衣装も、大きな見どころだ。特に、ドラキュラ伯爵の多彩な衣装は、キャラクターの変化や感情の流れを視覚的に表現し、作品ならではの舞台美学を完成させている。
何より今シーズンは、シン・ソンロク、キム・ジュンス、チョン・ドンソク、コ・ウンソンが、それぞれ異なる魅力を持つドラキュラを披露する。
シン・ソンロクは、近寄りがたい冷徹なカリスマで舞台を支配する。400年の歳月をただひとりの女性のために耐え抜いてきたドラキュラの孤独と渇望を濃密に積み重ね、強烈な存在感を放つ。
初演から10年間“レッドヘア”を貫いてきたジュンスは、今シーズンはブラックヘアに変身し、新たなドラキュラを披露する。息遣いやまなざし、沈黙に至るまで緻密に設計し、長年自身を代表してきたキャラクターに新たな変化を加えた。

「ドラキュラの達人」であり、「ロマンスの達人」とも呼ばれるチョン・ドンソクは、甘さと力強さが共存する歌声と爆発的な声量で舞台を満たす。さらに、濃密な感情演技を加えることで、ドラキュラの切ないロマンスを最大限に引き立てる。
新たにドラキュラ役に加わったコ・ウンソンも、初登場から強烈なエネルギーを放つ。愛と渇望、孤独に彩られたドラキュラの物語を自身ならではの感性で表現し、新たな魅力を見せている。
ドラキュラと運命的な恋に落ちる「ミナ」役には、チョ・ジョンウン、パク・ジヨン、キム・ファニが出演する。
「妖精ミナ」として長年愛されてきたチョ・ジョンウンは、さらに深まった感情表現で悲劇的な愛の中心を担う。パク・ジヨンは繊細でありながら芯のある演技でキャラクターの多層的な感情を描き出し、新たに加わったキム・ファニは、確かなボーカルと真摯な演技で、自身ならではの「現代のミナ」を完成させている。
脇を固める俳優陣の熱演も作品の完成度を高めている。ドラキュラを追う「ヴァン・ヘルシング」役にはカン・テウルとイム・ジョンモ、ミナの婚約者「ジョナサン」役にはチン・テファとイム・ヒョンジュンが出演する。
純粋な魂から狂気の悲劇へと転落していく「ルーシー」役はイ・イェウンとイ・アルムソルが務め、ドラキュラに盲目的な忠誠を誓う「レンフィールド」役にはチ・ウォンソンとチョ・ソンリンが出演し、作品に緊張感を加えている。
今回の公演は、2014年の韓国初演以来6度目のシーズンとなる。開幕後、観客からは「ミュージカル入門に最適な作品であり、毎シーズン見逃せない必見作」「初演から何度も繰り返し観劇しているが、そのたびに新たな感動を与えてくれる」「400年待ったかいがあった」などの反応が寄せられ、高い評価が続いている。
ミュージカル「ドラキュラ」は現在、韓国のLGアートセンター・ソウル LG SIGNATUREホールで上演中だ。








