
※あらすじ・ネタバレになる内容が含まれています。
ソ・ジソブ主演のSBS新金土ドラマ「エージェント・キム:リアクティベーティッド」(以下「エージェント・キム」)がベールを脱いだ。
第1話では、平凡な父親として生きてきた男が、一人娘の失踪をきっかけに封印していた"伝説の特殊工作員"としての本性を解き放つまでが描かれた。父親の切ない愛情と痛快なアクションが融合した初回は、強烈なインパクトを残した。
サンセン貯蓄銀行の経理部長として働くキム部長(ソ・ジソブ)は、一人娘のキム・ミンジ(ソ・スミン)を男手一つで育てるごく普通の父親。深夜の帰宅途中、チンピラたちから理由もなく暴行を受けても、「私が謝ります。申し訳ありません」と頭を下げ、最後まで抵抗することなく耐え続けた。
翌朝になると何事もなかったように娘のために朝食を作り、制服にアイロンをかける。チョン・サンア(ソン・ナウン)の助けを借りながら誕生日プレゼントを準備する姿からも、娘を何より大切に思う父親の深い愛情が伝わってきた。
しかし、その裏でミンジは学校でチュ・ヘリ(ユ・ジアン)らのグループから執拗ないじめを受けていた。「男やもめの臭い」「母親のいない臭い」と心ない言葉を浴びせられ続けた末、ついに怒りが爆発。ヘリと激しい取っ組み合いになってしまう。
学校へ呼び出されたキム部長は、チュハク建設会長チュ・ガンチャン(チュ・サンウク)の前でひざまずき謝罪するしかなかった。
そんな父親の姿にミンジは涙を流しながら「パパはどうして私の味方じゃないの?」と訴える。そして「私は誕生日が大嫌い。お母さんが亡くなった日だから」と言い残し、そのまま家を飛び出してしまった。
一方、キム部長の長年の親友ソン・ハンス(チェ・デフン)とパク・ジンチョル(ユン・ギョンホ)も初登場から強い存在感を放った。
テコンドー道場館長のハンスと海兵隊戦友会のボランティアとして活動するジンチョルは、毎年欠かさずキム部長の除隊記念日を祝うなど変わらぬ友情を披露。酒席では「いつまで娘だけを見て生きるつもりなんだ」と本気で友人を案じる姿も描かれた。
しかし、娘の顔がプリントされたTシャツをチンピラたちに侮辱されたジンチョルは怒りを抑え切れず暴走。ハンスが体を張って止めようとするも警察まで出動する騒ぎとなり、現実味あふれる父親たちの軽妙な掛け合いと厚い友情、爽快なアクションが融合し、“父親ユニバース”のもう一つの魅力を印象付けた。
その後、一晩たっても帰宅しないミンジを捜すため学校へ向かったキム部長は、ナムフン(カエル)から「誰かがミンジを学校裏門へ呼び出した」と聞かされる。
取り壊し予定の建物へ駆け付けたキム部長は、血痕とチュ・ヘリのブランド物のヘアゴムを発見。ヘリとソン・ミンホ(ファン・ソンビン)を問い詰める中、ミンホのシャツが破れると、全身には銃創や刃物傷が無数に残されていた。
そして物語は衝撃の真実へとつながる。
キム部長はコードネーム66、北派特殊工作任務を17回遂行した伝説の特殊工作員だったのだ。
ラストでは眼鏡を静かに外したキム部長が、一瞬でミンホを制圧。「俺のミンジはどこだ」と低く問い詰める姿で幕を閉じ、封印されていた本当の姿がついに目を覚ました。
脚本を手掛けたナム・デジュンは、父性愛や学校暴力、社会の格差という現実的なテーマを痛快なアクションと巧みに融合。短くも重みのあるセリフで登場人物の感情を際立たせ、家族ドラマとしての温かさとアクション作品としての爽快感を見事に両立させた。
イ・スンヨン監督も、感情表現とアクションの緩急を巧みに演出。しわだらけのスーツ姿で出勤するキム部長の背中、夜明け前から娘のために食卓を整える日常、学校暴力を前に父親としてひざまずく屈辱まで丁寧に積み重ねることで、終盤の覚醒シーンをより際立たせた。
ソ・ジソブもまた、優しく気弱な父親と伝説の特殊工作員という正反対の姿を見事に演じ分けた。娘の失踪に不安を押し殺し続けた男が、シャツの下に刻まれた無数の傷痕とともに本来の姿を現し、眼鏡を外した瞬間に鋭い眼光へと変わる場面は、第1話を象徴するシーンとなり、“覚醒したキム部長”の帰還を強烈に印象付けた。
第1話はニールセンコリア全国基準で視聴率9.5%、首都圏9.8%、瞬間最高11.3%を記録。同時間帯1位、週間ミニシリーズ1位を獲得したほか、2026年に放送されたすべてのミニシリーズの中で初回放送最高視聴率を記録した。また、2049(20~49歳)視聴率も平均3.9%、最高4.93%を記録し、金曜日に放送された全番組および週間全番組で1位となり、好スタートを切った。
一方、「エージェント・キム」は毎週金・土曜日午後9時50分より韓国で放送され、日本ではNetflixで配信される。
WOW!Korea提供






