
ガールズグループ「NewJeans」のミュージックビデオを制作した広告制作会社イルカ誘拐団(Dolphiners)と、「NewJeans」の所属事務所ADORとの損害賠償訴訟の控訴審が、7月に再開される。
ソウル高等裁判所第5-3民事部は、ADORがシン・ウソク監督とイルカ誘拐団を相手に提起した損害賠償訴訟の控訴審の初弁論を7月9日に開く。
これに先立ちソウル中央地方裁判所民事合議第62部(イ・ヒョンソク裁判長)は、「イルカ誘拐団はADORに10億ウォンと遅延利息を支払え」とし「この金額は仮執行できる」と判決を下した。また、イルカ誘拐団のシン・ウソク監督個人に対する損害賠償請求は棄却された。
これを受けて双方ともが控訴し、二審に移されることになり、イルカ誘拐団は強制執行停止も申請した。仮執行は、判決が確定していなくても勝訴した側が判決内容を前もって執行できるようにする制度だ。勝訴した側の権利実現を早める一方、敗訴した側が強制執行を遅らせる目的だけで上訴することを防ぐ趣旨がある。金銭の支払いを命じた判決では、おおむねこうした仮執行宣告が付け加えられる。これにより、判決文の送達を受けた原告側は、いつでも慰謝料に対する仮執行の手続きに着手できる。
ただし、強制執行を防ぐため、敗訴した側は執行停止の申請をすることができる。裁判所は特別な事情がなければ、担保提供を条件に強制執行停止の決定を下すことが多い。一定額を現金で供託するか、保証保険証書の発行を受けて提出するという形だ。
今回の紛争は、2025年8月にイルカ誘拐団が「NewJeans」の「ETA」ミュージックビデオのディレクターズカット映像をYouTubeチャンネルに掲載したことから始まった。ADORが映像の削除を求めると、シン・ウソク監督は、別の非公式ファンダムチャンネルである「パン・ヒスチャンネル」に掲載していた「NewJeans」関連の映像を削除し、対立した。
ADORは「『ETA』ディレクターズカット映像について掲載中止を要請しただけで、パン・ヒスチャンネルなど『NewJeans』に関連するすべての映像の削除あるいはアップロード中止を求めた事実はない。シン監督が虚偽の事実を流布している」と反論した。
これに対しシン・ウソク監督は、ADORの声明文によって名誉が毀損されたとして告訴した。ADORは映像の所有権を根拠に損害賠償訴訟を提起した。
その後の裁判の過程で、ミン・ヒジン元ADOR代表も証人として出廷し「『ETA』ミュージックビデオの監督版を別途掲載することについて、口頭で事前の同意があった」とイルカ誘拐団側を擁護したが、裁判部は結果的にADOR側の主張を認めた。
なお「NewJeans」は2024年11月、ADORの義務不履行などを理由に契約解除を宣言した。法的攻防の末、ADORが「NewJeans」を相手に提起した専属契約有効確認訴訟で、裁判所はADOR側の主張を認めた。5人のメンバーのうちHaerin、Hyein、HanniはADORに復帰し、Minjiは復帰に向けた協議をADORと続けている。Danielleは、ADORから除名の通告を受けた。
WOW!Korea提供






