冗談だったはずの構図が現実に 「ASTRO」チャウヌ脱税疑惑が突きつけたもの

「100億ウォン(約10億円)の資産家○○○ vs 無一文のチャウヌ」
かつて、そんなバランスゲームが“ミーム”のように流行したことがある。多くの人は迷わず「チャウヌ」を選んだ。それほど彼は“欠点のない存在”、無垢さの象徴だった。

だが、冗談半分で消費されていたその構図が、皮肉にも現実となってしまった。
「無一文」どころか、「200億ウォン(約20億円)規模の脱税疑惑」という、信じがたい形で。

「ASTRO」チャウヌを巡る脱税疑惑が浮上してから、すでに5日が経過した。しかし、本人は謝罪文を発表したものの、脱税疑惑の核心についての具体的な説明は限られており、十分に疑問を払拭するには至っていない。所属事務所であるファンタジオ(Fantagio)のコメントも、原則論を繰り返すばかりで、疑惑の核心に正面から向き合っているとは言い難い。

その間、広告業界の動きは早かった。広告映像の非公開化、契約満了の発表など、事実上の“距離を置く対応”が相次いでいる。

今回の騒動が表面化したのは今月22日。ソウル地方国税庁が昨年上半期、チャウヌを対象に高強度の税務調査を実施し、200億ウォン(約20億円)を超える所得税の追徴を通知していたことが明らかになった。

報道によると、チャウヌは所属事務所および母親が設立した法人Aとの間で業務委託契約を結び、収益を分散。最高45%に達する個人所得税ではなく、相対的に税率の低い法人税の適用を受けようとした疑いが持たれている。国税庁は、この法人を実質的な業務実態のないペーパーカンパニーと判断したとされ、その根拠の一つとして、法人所在地が両親が運営していた飲食店の住所と一致していた点が挙げられている。

さらに、調査を担当したのが「財界の死神」とも呼ばれる国税庁調査4局だったことも、事案の重さを物語る。法曹界では、専門家が関与した組織的かつ綿密な設計だった可能性を指摘する声も出ている。

対応の過程で、過去に大規模芸能事務所の紛争でも起用された大手法律事務所を選任したことも、世論に違和感を与えた。数百億ウォン規模(数十億円規模)の追徴、調査4局の投入、大手法律事務所による対応――これらが重なった今回のケースは、韓国芸能界でも前例を探すのが難しい。

タイミングもまた、疑念を強めた。税務調査の結果が出る前に入隊を決断したことで、一部では「逃避的入隊ではないか」との見方も浮上した。

加えて、チャウヌが初めて公式立場を表明したのは、故ムンビンさんの誕生日である26日だった。「逃避的な入隊ではない」「最終判断を謙虚に受け止める」といった文言は並んだものの、脱税疑惑の核心に踏み込む説明はなく、「今後の活動で応えたい」という表現も、大衆が求めていた答えとは乖離していた。

翌27日に出されたファンタジオの2次コメントも、「事実関係を確認中」「必要な措置を講じる」という表現に終始し、実質的な説明には至っていない。

チャウヌは長年、単なる“ビジュアルの象徴”ではなく、「安心して応援できる存在」として支持されてきた。その信頼があったからこそ、今回の疑惑は「200億ウォン(約20億円)」という数字以上に、大衆の失望を招いている。

“無欠のアイコン”として長く愛されると思われていたチャウヌが、脱税疑惑の中心に立たされている――そのあまりにも皮肉な現実に、戸惑いを覚えずにはいられない。

 

WOW!Korea提供

2026.01.27