白い雪とともに聞こえるキュヒョンの歌声は寂しくて切なかった。物静かだが、爆発的なエネルギーがあり、ソフトな痛みがあった。
3日の0時に公開されたキュヒョンの新曲「遠ざかった日」は、切ない雰囲気で感性を浸した。秋によく似合うバラード歌手キュヒョンは、白い雪が飛び散る冬にもしっとりと感性を刺激して、バラード歌手としての足場を固めた。
「遠ざかった日」は、ひと言で言って雰囲気がある曲だ。特に冬の雰囲気を感じさせる寂しさと悲しさ、懐かしさ、愛と別離、切なさなど様々な感情を盛り込んだ。馴れ合いになって心が遠くなった恋人たちの複雑な感情をキュヒョン特有のソクトで敍情的なボーカルで歌い上げた。穏やかでありながらある瞬間、心の片隅でドキッとするほどに共感させてくれる。
この曲は、バッハの「G線上のアリア」で始まるクラシカルなイントロが印象的だ。オーケストラとボーカルの調和、複雑な感情が感じられる展開と歌詞がよく溶け合った。確かにキュヒョンのソフトなボーカルは、バラード歌手の長所として作用した。ソロバラード歌手としてスタートした「光化門で」、足場をかためた「A Million Pieces」とはまた違うイメージだ。
一緒に公開されたミュージックビデオも独特だ。ワンテーク技法を使ったミュージックビデオは、歌詞の内容のごとく、恋人を愛し始めた瞬間からしばらく時がたって心が遠退いた瞬間を行き来している。特に終始白い雪が降り続けるシーンが演出され、天気ともよく似合っている。
人気アイドルグループSUPER JUNIORのメンバーでソロボーカリストとしても好調な歩みを続けているキュヒョン。キュヒョンスタイルのバラードが秋に続いて冬まで魅了できるかに関心が集まる。