チュ・ジフン、ハン・ヒョジュ初共演のオリジナル韓国ドラマシリーズ「支配種」が、4月10日(水)よりディズニープラス スターにて独占配信を開始する。本作は大統領テロ事件の犯人を暴くため、元軍人のウ・チェウン(チュ・ジフン)が、人口培養肉の技術によって新たな時代を切り開いた国際的企業BF社のCEOで、テロ事件の容疑者であるユン・ジャユ(ハン・ヒョジュ)にボディガードとして接近し、事件の真相に迫るノンストップ・サスペンス。
4月8日、韓国にて制作発表会が行われ、チュ・ジフン、ハン・ヒョジュ、イ・ヒジュン、イ・ムセン、パク・チョルファン監督が登壇した。
最初に行われたフォトセッションでは、チュ・ジフンが銃を構えるSP風のポーズやハートのポーズなどをしてクール&キュートな姿を披露。出演者と監督が集まった撮影を終えると、ドラマの魅力を語るトークセッションがスタートした。
まずはキャラクターについて、チュ・ジフンは「キャラクターについて、チュ・ジフンは「元軍人のSPです。大統領の警護をしているのですが、とあるテロに巻き込まれてしまいます。そこから黒幕を追うために密かに捜査をしていきます」と説明。ハン・ヒョジュは「ユン・ジャユは、人工培養肉を世界に提供する国際的企業BF社の代表で、CEOとして責任感のある人物です」と説明すると、司会者からドラマ「ムービング」でイ・ミヒョンとして愛されていたことを問われると、ハン・ヒョジュは「ディズニープラスで『ムービング』がとても愛されていたので、今回のディズニープラスで『支配種』が『ムービング』くらい愛されればいいなと思います」と笑顔を見せた。
チュ・ジフン演じるウ・チェウンとハン・ヒョジュ演じるユン・ジャユの2人の関係について、ハン・ヒョジュは「ユン・ジャユは培養細胞を研究する研究員として培養肉や培養海産物を作る人物なのですが、そういったこともあり第一産業に手を加えることで命を狙われる人物でもあります。ですので、自分を守るためにSPを雇うことになるのですが、そのSPがチュ・ジフンさん演じるウ・チェウンです。ただ、このSPがただ警護だけをしているのか、それとも何かを企んでいるのかと思ってしまうような偶然がかさなります。ですので、疑念を抱くような関係です」と紹介した。
また、初めて共演することについて、チュ・ジフンは「今回、ハン・ヒョジュさんと共演してみて、とても凛とした密度の高い俳優さんだなと思いました。個人的に話をしてもそう思いますし、演じるときも、とても熱心な方で芯の強い方だと思いました。ですので、頼りにしていけるような感じを受けました」とし、ハン・ヒョジュは「チュ・ジフンさんが私を頼りにしているとおっしゃってくださったのですが、私が現場でチュ・ジフンさんにとても頼りになるなと思ったことは、現場での俳優としてのふるまいも素晴らしかったのですが、現場全体を見渡すプロデューサーの目を持っていると思ったんです。とても心強くて、現場で何か問題が起こそうになったときにすぐに声をかけてくださる方なので、とても感謝することも多く、とても心強かったので私のほうがとても頼りにしていました」と互いの印象を語った。
続いてキャラクターについて、ソン・ウジェ役を演じたイ・ヒジュンは「私は韓国で一番影響力のある大手企業“ドスングループ”の御曹司で国務総理を演じました」と話すと、司会者に「母方の祖父が前大統領なので、今までで一番位が高いのでは?」と問われ、イ・ヒジュンは「ちょっと出世しました。父と食事をするシーンを撮るたびに、超高価な高層ビルのレストランでいつも食事をしていました。そこに並べられているウイスキーもものすごく最高級なもので、行くたびに、うわーと言いながら見物させていただきました。これまで芸歴は長いのですが、そういったところに行ったことがなかったのですが、今回ソン・ウジェ役を通してとても高級なところに行かせていただきました」と話した。
ユン・ジャユと共にBFグループを立ち上げたオン・サン役のイ・ムセンは「ユン・ジャユの20年来の友人で、生理学の博士です。非常に理性的で冷徹ですが、ジャユにとって心強い存在です」と話し、BFグループのメンバー紹介について、彼は「素敵な俳優さんがたくさんいらっしゃるのですが、生命工学博士のキム・シング役のキム・サンホさん、元弁護士の企画室長ジョン・ヘドゥン役のパク・ジヨンさん、IT専門家のソヒ役のチョン・ソクホさん、最後に主席研究員のホン・セイプ役のイソさんが出演されています。それぞれ個性がはっきりしていて、調和をなしている結果として相乗効果がたくさん生まれ、とても楽しい現場でしたし、作品にもしっかり詰まっています」と紹介した。
豪華俳優陣と共にした監督に感想を聞くと、「光栄でした。最初、準備していたときはキャスティングがどうなるのかわからない状態で進めていたのですが、一人一人決め手いくうちに、こうなるんだなと感心しながらいました。(カメラ越しに見ていて)安定的で、実力派の俳優ばかりだったので恐れることなく挑むことができました」と絶賛した。
本作は巨大な爆発シーンなど息つく暇もない怒涛の展開が繰り広げられ、17対1で戦うチュ・ジフンのアクションシーンも見どころの一つ。アクションシーンについて、チュ・ジフンは「ドラマは近未来の設定で、遠い未来ではなく近未来なので、ディテールを設定するうえで難しいこともありました。そういう点を見ている方々に実感していただくために、いろんな工夫をしたのですが、その中の一つはアクションでした。リアリティのある、足が地についているようなアクションじゃないといけないと思ったので、アクションジャンルについてとても悩みました。例えば、動きのある華麗なアクションというよりは、タッチ感のあるそういったアクションを作りました。怪我する確率も高いのですが、それにも関わらずお互い息を合わせながら準備をしていきました。楽しく撮影しました。満足しています」と語った。
1話のオープニングでは、ハン・ヒョジュがプレゼンをする場面がある。これについて、ハン・ヒョジュは「一話でこのドラマの門を開くようなシーンだったので、うまくこなさなければならないと思いました。TEDの映像も探して勉強して参考にしました。練習よりは現場に合わせて演技することが好きなので普段はあまり準備をしないのですが、このシーンはセリフをたくさん練習して覚えて演じました。プロンプターを読みながら演じても良かったのですが、個人的には完璧に演じたかったのでそれを丸暗記して現場に向かいました」と熱意を語った。これについて、チュ・ジフンは「捕捉したいのですが、そのシーンを見ていたのですが、すごいシーンでした。なぜなら、後で見ていただくと、そこにはプレゼンテーションをしながらホログラムも出たり、CG効果がたくさん出たりするのですが、それは演じている側の目には見えていないものなんです。でも、その長くてものすごく大変なシーンをすべて想像しながら演じているのを見て、素晴らしいなと思いました」と称賛した。
イ・ヒジュンとチュ・ジフンとのシーンでは、話し合いの結果ロングテイクに変わったシーンがあったそうだ。これについて、チュ・ジフンは「イ・ヒジュンさんのキャラクターは本当にエネルギッシュな役でした。何と言いますか、生きているタコのようでした。ヒジュンさんは個人的にもとても好きな俳優なのですが、ロングテイクの中で、僕とヒジュンさんの中で呼吸というものが生まれて、役者としてリズムを合わせていく喜びがとても楽しかったということを互いに話していました」と当時を振り返った。
チュ・ジフンがイ・ヒジュンを“生きているタコ”と表現したため、イ・ムセンは“ナマコ”と表現。チュ・ジフンは「イ・ムセンさんは穏やかで浮き沈みのない役だったのですが、一緒に演技をしていると読みづらいです。やっている人としては面白みがあります。面接を受けるシーンがあるのですが、ありきたりな質問があるのですが、イ・ムセンさんが質問を投げることで読みづらくて不思議で面白い演技でした」と話し、“ナマコ”というニックネームを付けられたイ・ムセンは「ナマコは動かないように見えてよく動いているのでよく見てください」とユニークな答えで笑わせた。
CG演技について、イ・ムセンは「スクリーンがあるような中で自分が身振り手振りするシーンがあります。スタッフの方々が、ここはこういう映像が出て、ここはこういうボタンがあるからと説明してくださり、CGでするから心配せずにやってと説明してくださったので、最初は慣れなかったのですが徐々に慣れてきました。なので、楽しい経験でもありました。また一番重要なのが、AI秘書なので注目してください」と話した。
ドラマは、人工培養肉という韓国では初めて試みる素材。どんなところに注目していたのかを聞かれた監督は「近未来なのでリアルさに重点をおきました。実際に撮っていたときは、こんなにAIが話題になるとは思っていなかったのですが、現実に持ってきたときに不自然さがないように考えていました」とし、未来的なものを具現化することについては「培養肉技術、AIなど、実際に存在しているのですが、各企業がどのようにしているのか参考にしました。実際に培養肉が1、2年後大きな市場に出ることはないと思うのですが、10年後にはそういう風になるのではないかと思います。作品をご覧いただくと現実的な物語が展開される比重が大きいので、そちらに注目していただきたいです」と話した。
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