『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』久間田琳加、酒井麻衣監督、汐見夏衛先生“本音”で語るトークショー付き試写会久間田琳加「役と一緒に身を削り、一緒に葛藤し、一緒に悩んだ」難役に挑んだW主演作をアピール!
「一人でも多くの人の背中を押す作品になったら」酒井麻衣監督・原作者・汐見夏衛と『夜きみ』”本音”トークを繰り広げる!
作家・汐見夏衛によるシリーズ累計発行部数55万部を記録する同名ベストセラー小説を実写映画化した映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』(9月1日(金)全国公開)。8月24日には“本音”で語るトークショー付き試写会が都内で実施され、主演の久間田琳加と酒井麻衣監督、そして原作者の汐見夏衛が参加した。
元高校教師という経歴の持ち主である汐見氏は「教師をしていたときに、最近の若い子たちは穏やかで優しい子が多く、悩みや悲しみ怒りなどを全部飲みこんでいるのではないかと思った。その全部は無理でも自分の気持ちを吐き出して楽になれるような作品を書きたいと思った」と原作執筆経緯を回想。その意図に共感する酒井監督は「本音が言えないという気持ちは、私は大人になるほどあると思った。自分に茜を重ねながら原作小説を読んでいました」と明かした。
学校ではマスクが手放せず本心を隠して生きる丹羽茜を演じた久間田。役作りについて聞かれると「マスク姿で学校生活を送るというのはどんな感じなのかと、そのリアルを知りたくて実際に女子高生に話を聞いたりしました」と熱の入った準備を紹介。マスクを着けながらの演技となったが「顔の半分しか見えていないので不安だったけれど、茜のことを心から思っていれば目だけでも感情は伝わると思った。最終的には気持ちのままに動くようにしていた」と演じる上ではハートを大切にしたという。
この久間田の熱演に対して汐見氏は「本音を言えない茜が可哀想で不憫で…。自分で書いておきながら『誰か助けてあげて!』と思うくらい感情移入した。久間田さんに演じていただけて良かった。何度『可愛い!』と言ったことか」と大絶賛で、酒井監督も「久間田さんの表現力を信じていました」と全幅の信頼を置いていた。
また久間田は、先日行われた最速上映会のアンケートで本作を「人に勧める」が97%を占めたことに触れて「私も茜を演じていくうちに学生時代の自分の気持ちを思い出しました。本音が言えないというのはわかるし、その本音をもっと言えるようになったら楽になるということをメッセージとして伝えたいと思っていたので、人に勧めたいという方が多くて嬉しい」と喜色満面だった。
“ときめいたシーン”の話題になると、久間田は「青磁(白岩瑠姫)と茜が遊園地に行って、青磁から夕焼けは茜色だと教わるシーン。色の名前とはいえ、そこに自分の名前が入っているとこんなにもドキッとするんだと思った」とときめいた場面をピックアップ。酒井監督が「撮影も後半になってお二人とも役を掴まれていたので、こちらからリクエストすることなくあのようなシーンになりました。本物の夕日を狙っていたので撮影自体は時間との勝負。ワントライで一発OKでした」と舞台裏を紹介すると、久間田も「お互いに『緊張するね!』と言い合ったりしながら、集中力もグッと上がりました」と思い出していた。
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