【動画】「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」BD&DVDリリース記念記者会見!
シリーズ累計3700万部を記録した超ヒットマンガ「のだめカンタービレ」。上野樹里、玉木宏らを主演に据え日本では2006年にドラマ化された。日本での大ヒットは海を越えて韓国にも伝わり多くのファンを獲得。
時を経た昨年10月韓国で「ネイルもカンタービレ(내일도 칸타빌레)」としてドラマ化、KBSにて放送された。
主演のチャ・ユジン役(千秋真一)には「製パン王キム・タック」「グッド・ドクター」などでヒットを飛ばし、“視聴率王子”とも異名を持つ人気俳優チュウォン、ヒロインのソル・ネイル役(野田恵=のだめ)には子役時代からのキャリアを持ち、「怪しい彼女」では映画の主演を務めるなど実力派の若手女優シム・ウンギョンがキャスティングされ、その出演陣の豪華さでも目を引くドラマとなった。
作品の面白さはお墨付き、さらにそこに人気俳優陣が顔を揃えた話題作の噂は日本にも伝わり、今回「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」のブルーレイディスク&DVD-BOXが7月1日に発売開始が決定!リリースを記念して5月28日(木)、東京・シネマート六本木にて記者会見が行われた。
多くの報道関係者が集まった会見には、チャ・ユジン役のチュウォン、ソル・ネイル役のシム・ウンギョン、制作会社であるグループエイトCEO兼エグゼクティブプロデューサーのソン・ビョンジュンが登壇。ソン・ビョンジュン氏の「良い報道をお願いします!」というあいさつから会見がスタートした。
Q 本作の依頼を受けられた時の心境は? また、完成した作品を見たときの感想は?
チュウォン:このドラマは日本でも成功したドラマであり、韓国でも非常に有名な作品だったので、(オファーを受けて)とてもうれしかったです。一方ではプレッシャーも感じていました。ただ、韓国では知らない方々の方が多いかと思い、この素晴らしい作品を紹介したいという思いがあり、プレッシャーがあったのですが頑張って撮影しようという気持ちでした。さらにこのドラマが放送された後、ドラマに出演した俳優だけでなく視聴者の皆さんもクラシック音楽に一層近づくことのできる機会になったのではないかと思いますし、久しぶりにクラシックやオーケストラをテーマとしたドラマが誕生したということで、皆さん喜んでくれたようです。なので、私もやりがいを感じました。
シム・ウンギョン:私は原作マンガと日本版のドラマの熱烈なファンでした。ですので、出演依頼を受けたときは本当にうれしかったです。私にこの役が与えられるということがうれしくて、うれしい気持ちで撮影に臨むことができました。それと、熱烈なファンだということ以外にもこのドラマに出演しようと思った理由があります。それは(このドラマが)クラシックをモチーフにしているという点でした。私自らがクラシックの熱烈なファンですし、韓国ではこういった音楽をモチーフにしたドラマが頻繁に作られるといったことがないので、とても貴重でした。稀なジャンルの作品ですので、こういった作品に出演してみたいという気持ちが強かったです。それともうひとつ、チュウォン先輩と一緒にお仕事をしてみたいという気持ちがあったからです。元々好感を持っていましたし、素晴らしい俳優さんですので、共演したいという気持ちがあり出演を決めました。ドラマ放送の後ですが、視聴者の皆さんに新しいジャンルのドラマとして近づけたのではないかと思います。新しい挑戦をした作品に出演できたことで胸がいっぱいになり、満足しています。
Q 既に日本で実写化されているドラマですが、韓国で新たに「千秋先輩(チャ・ユジン)」を演じるにあたり、自分なりに工夫した点はありますか?
チュウォン:まずはマンガの外見的な要素をかなり取り入れるようにしました。音楽大学に通っているということ、ピアノを専攻していて指揮者になりたいと思っている男子学生ですね。リメイクするわけなので、多くの皆さんもそういった外的なところを望んでいらっしゃったと思うので、例えば白いシャツに黒いズボンなどそういうことも考えながらできるだけキャラクターに近づいて役作りしたいと考えました。それと基本的な部分としては、“ツンデレ”のキャラクターですね。ツンデレと言えば表向きは少し冷たくて、少しぎすぎすしているような感じですが、内面では優しくいたわってあげるようなところがあります。元々マンガやドラマでそういうキャラクターが表現されていましたので、自分なりにそういったことを念頭に置きながらユジン先輩を作っていこうと思いました。
Q ネイルを演じるにあたって、工夫したことや気を遣った点はありますか?
シム・ウンギョン:チュウォン先輩が演じたチャ・ユジンが“ツンデレ”なら、私が演じたソル・ネイルは“ヤンデレ”( 精神的に病んでいるかのように愛情を表現する様子)と言えるのではないでしょうか(笑) 日本語の意味が分からないので合っているかどうかわかりませんが、私は原作にあった、のだめ特有の愛らしさ、活発さ、明るいエネルギーを表現したいと思いました。また、原作からもう一歩踏み込んで私なりに解釈した部分があるのですが、それはソル・ネイルがピアノの天才的な才能を持っているという面をもっと見せるということでした。ピアノを演奏しているシーンなど、細かくしっかりと演じて視聴者の皆さんに観てほしいと思っていました。そんなことを考えながら日本版ドラマとはまた違う、差別化を図れればなと思いました。そう思いながらも、最後までネイルの持っている愛らしさを失わないように演じようと思いました。
Q 韓国ドラマ化された経緯について教えてください。
ソン・ビュンジュン:まず「のだめカンタービレ」という作品は日本を飛び出して、韓国のみならずアジア全域で大ヒットとなった作品だと言えると思います。最初、エスピーオーという会社から韓国でこれをドラマ化してはどうかという提案をいただきました。しかし私たちは最初、「それはやりません」というふうに答えました。というのも、とても怖かったからです。日本においてもこの作品は、マンガにおいてもドラマにおいてもとても完璧な作品であったので、それよりも良い作品にするのは無理ではないかと思ったからです。ですから、当初韓国でのドラマ化に反対をしていました。ただ、エスピーオーの方で「どんな作品においてもオリジナルがあり、それをさらにアレンジしていくということも可能ではないか。だから韓国ならではのアレンジの仕方をしてみてはどうか」と、私どもに1年間に渡り説得をしてくれました。ですから私たちも勇気を出してやってみようか、日本版とは違う韓国バージョンの作品を作ってみよう、ということでドラマ化に至りました。
Q 劇中、ソル・ネイルがチャ・ユジンに迫るシーンが多くあったと思いますが、演技がとてもコミカルで上手なのでたくさんNGを出してしまったのでは?
チュウォン:確かにNGもたくさん出ましたね(笑)。でも、これが「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」の楽しみではないかと思います。女性の方から男性の方に近寄ってきて、「抱きしめてほしい」とか「チューしてほしい」とかといったことは、なかなか韓国では見ることはできなかったんですね。こういったキャラクターと出会って演技をしたわけなのですが、本当に僕の演技はありのままだと思っていただいていいと思います。こんな経験はなかったので迫られて戸惑ってしまうところとか、ありのままに演じました(笑)。俳優としてはこういった演技をするというのはとても楽しかったですね。しかも、メロドラマやラブストーリー的にそれを受け入れるというよりも、振り払うことが多かったのでアドリブも結構ありました。
Q チュウォンさん個人的には、ソル・ネイルのような積極的な女性はどうですか?
チュウォン:とても好きです(笑) 大好きです(笑)
Q 本作は楽器を扱うシーンがありますが苦労した点は?
チュウォン:ウンギョンさんもそうですが、撮影が始まる前からかなり長い時間を割いて楽器演奏の練習をしました。その上で撮影に臨んで、それをどれくらいキャラクターに乗せられるのか、どれくらい視聴者の皆さんにリアルに受け止めてもらえるのか、それが鍵となっていました。撮影現場はとても慌ただしいのですが、監督や音楽監督と事前にいろんな話をしながら作っていきました。視聴者の皆さんに、学生たちが持っている情熱を感じてもらえるように、たくさん練習をして撮影に臨みましたね。現場ではたくさんの話し合いを重ねて演奏するシーンを撮影していきました。
ソン・ギュンジュン:チュウォンさんには最初に指揮の練習をしてもらいました。指揮を担当した先生が1か月ぐらい経ってから、「私が今まで3年間教えてきた学生よりもすごい。この才能は彼が持って生まれたものではないか。やはり才能というものを持ち合わせている人はすごい。びっくりした」と私におっしゃいました。シム・ウンギョンさんは、ノートに書ききれるものではないですが、ピアノの練習をするにあたって手の形をどうするか、指を何本動かすかといったところまでしっかりと合わせてくれるなど、本当にしっかりとやってくれました。
シム・ウンギョン:私とは比べものにならないほどチュウォンさんの方がもっともっと練習されていましたので、私のピアノの練習というのは本当に微々たるものではないかと思います。ただ、私がドラマ撮影に合流したのが遅い時期でしたので、練習量は他の方より少なかったんです。事前に練習していたのがリストの曲だったのですが、全曲は無理でも部分的に挑戦できないかと思っていたのですが、やはり短い時間でできるようなレベルのものではありませんでした。なので、ピアノの先生とどうしたらよいのかとよく話し合いました。シンクロ率と言いますか、どうしたら自然に弾いているように見せられるのか、一生懸命ピアノの先生と考えました。そして先ほどソン・ギュンジュンさんがおっしゃってくださったように、私の場合ピアノを弾く時の指の位置をしっかりと把握しておくということなんですね。実際の練習で、指をどの位置に置いたらいいのかということを把握しておいて、最大限毎日それを聞くようにしました。そして先生が弾いている鍵盤の位置をしっかりと見て、先生の体や腕の動きを頭の中に叩き込んでおいて、ピアノを専攻している学生らしく滑らかに演奏できるように努力しました。
Q オーケストラ演奏など心をひとつにして演奏するシーンなどが多かったと思いますが、共演者の方とのチームワークを育む秘策を教えてください。
チュウォン:僕たちは既にひとつでしたよ(笑) 共演者の中で僕は一番年上であとは先生役の方でしたが、なんといっても同世代の共演者が多かったので、早く親しくなることができたと思います。俳優さんたちだけでなくオーケストラとして協力してくれた学生さんたちとも仲良くなることができて、別れるときには皆泣いてしまうぐらい親しくなることができました。共演者の皆さんは心がオープンな方々ばかりだったので、早く親しくなれたのだと思います。
Q 最後にドラマの見どころとメッセージをお願いします。
チュウォン:今回の「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」というのは日本の「のだめカンタービレ」とはまた違ったバージョンです。異なる楽しみのあるドラマと言えますね。僕が重点を置いたことは、それぞれ違う楽器がひとつになっていくというプロセスを描くということ、登場した学生たちが成長していくプロセスを描くということ、学生たちが情熱をもって音楽を作っていくというプロセスを描くということです。日本における「のだめカンタービレ」とは一味違う「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」になったんじゃないかと思います。観ていただけたら、その違いや異なる楽しみを見つけていただけるのではないかと思います。皆さん、たくさんの宣伝をお願いします。そしてたくさん関心を寄せてください。どうもありがとうございます。
シム・ウンギョン:このドラマはクラシック音楽について真剣に掘り下げたドラマです。そして出演した俳優が、楽器を丁寧に一生懸命練習して撮影に臨みました。音楽に対する真摯な思い、音大生の皆さんの情熱を描いたドラマです。韓国語のタイトルを直訳しますと「明日もカンタービレ」という意味になるのですが、このドラマをたくさんの人に見ていただいて、一日一日を「カンタービレ」、歌を歌うように過ごしてほしいと思います。そんな気分になって、明るいエネルギーが視聴者の皆さんに届くといいなと思います。
ソン・ギュンジュン:素晴らしい原作マンガ、そして完璧な日本での実写ドラマがあります。しかしそれと比較をしないでください。あくまでも韓国で制作された「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」という作品、別のドラマなんだというふうに考えてもらえたら、より楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。幸いなことに、漫画の原作者の方が韓国版のドラマを観て、とても面白かったというふうにツイッターで発信してくださいました。それを見て、私もとても自信を持つことができました。皆さんも安心してドラマを楽しんでいただけたらと思います。
質疑応答の後はフォトタイムにも応じた3人。言葉を交わしながら笑顔を見せ、ドラマでの良い雰囲気が伝わってくるような空気に包まれた。
記者会見翌日の5月29日にはリリース記念イベントもZepp DiverCity(東京)にて開催され、来場者にBOX1がプレゼントされる他にも、ドラマにちなんでのオーケストラ演奏、ハイタッチ会が行われるなど内容も豪華!
俳優陣の類まれなる努力と、チームワークが生んだドラマ「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」。7月のブルーレイ&DVD BOX発売まで待ちきれない。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」公式サイト:
http://www.cinemart.co.jp/k-nodame/
韓国ドラマ「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」公式Twitterアカウント:@kdrama_nodame
「のだめカンタービレ~ネイル カンタービレ」Blu-ray&DVD
〈セル〉2015年7月1日(水)同時発売 ブルーレイBOX1&2/DVD-BOX1&2<初回限定版> 価格:各18,000円+税
〈レンタル〉テレビ放送版:2015年7月2日(木)Vol.1~6、2015年8月4日(火)Vol.7~12
発売元:エスピーオー/フジテレビ 販売元:エスピーオーnodame